第10話 希望にめがけて

果てしなく続く海と空の夜の闇に包まれ

数多の星が小さくきらめく下で覚悟を持ち始める

海や空にとっては小さな存在であれ

彼女や祖国にとっては果てしなく大きな存在でい続けることを願う


僕が意識の闇の中に沈むとき

僕の瞼の裏には家族、友人、恋人が話しかけてくる

彼らとの誓いを胸にしょい込み

未来へと舵を切ることを決心する


後ろから追いかけてくる一抹の疑問を無視、振り払い

深い悲しみを抱きながらも僕は闇の先の光輝く未来を目指す

果てしなく、よく見ることができない道

僕の二つの手が未来を決めることを願う


僕の横を渡る澄み切った風を感じることはできないけども

僕を冷たく包むひどく刺すような海を感じることはできる



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