第28話、歴史の真実、

「ライト、扉が開く!」


「これが歴史の真実の光、今宵我らは世界の真相を知る!」


空から白い光が出ながら扉が開いていく、白い光がライトたちを包み光の中に消えていく、


「これは」


おそらく、何百年か前の世界、まだ人魔大戦が起きていた時代、


「私たちが必ず魔王を撃ち世界を平和にする」


勇者の3人が声明を発する、勇者、シン、レイ、ユダ、彼女たちが人類における最高戦力である、


「我らは精霊王と3星勇者の決定により、人界と精霊界は人精同盟を締結した!」


「おーーーーーー!」


人間と精霊が力を合わせることで人間の魔力は急激に成長し、魔王軍と戦えるまでに成長した、


これは本来の歴史通り、このまま人界と精霊界によって先代魔王を撃ち世界が平和になったと記載されている、


この同盟により、魔王の幹部である四天王を3人撃ち倒し、人間側は優勢になりついに魔王城に奇襲を仕掛けた、


「なんだと!人間と精霊どもが、奇襲だとふざけるな、薙ぎ払ってやる今ここで人間どもと決着の時だ、全軍をこの城に戻るようにいえ、全魔族で人間どもを殺す!」


魔王は、人間をアリ、精霊をハエ、そのように例えていた、勇者の駆逐は容易いそうたかをくくっていた、しかし魔王は間違っていた、人間も精霊も魔族からしたら足元にも及ばない存在かもしれない、だがアリもハエも絶滅させるのが簡単ではない、


一人の人間は巨大な敵をも倒すことがあるのだ、


長き年月続き進行し続けた魔王軍だがここに来て戦況が変わった、もはや魔王の辞書に焦りと言う言葉が浮かび上がった、


「魔王様、まずいです、人間どもが今すぐ奇襲に来ました」


「なんだと、まだ軍は集まっていないぞ、何人だ」


「およそ、全人類の戦力全てかと思えるほどの数です!」


3人の勇者が四天王を3人撃ち倒したことで急速に勢力を盛り返した人間と勇者と精霊が驚くほどの大軍勢で魔王城まで押し寄せてきた、


絶対の力と信じていた魔王が虫ケラどもな打ち砕かれていく、


先代魔王は勇者3人と精霊王を魔王城の玉座の間で待ち構える、


「人間よここで決着をつけてやる、俺は魔王!貴様らに魔族への過ちと共に恐怖と残酷と絶望を与えてやる!」


「私たちはこの場で決着をつけることを望んでいる、世界の平和のために、ハ!ーーー」


魔王と勇者では力の差がかなり開いているが、勇者3人と精霊王が同時に相手しているため、苦戦を強いられた、


「人間は我々気高い魔族には敵わない、世界を手にするのはこの魔王だ!破壊制裁!」


魔王の腕から魔力により生み出された巨大な破壊エネルギー玉が放たれる、


「勇者よ、貴様がよければ後ろにいる沢山の人間兵が犠牲になるぞ」


「貴様の部下はどうする、このまま殺すのか!」


「人間などに殺されるくらいなら魔王の手でせめて殺してくれる、その方が奴らも報われる」


魔王は冷静だった、このまま人間兵たちに大打撃を与えればもうじきくる魔族の軍勢により勝利が確実と考えていた、そのための犠牲だ、


「魔王!貴様おのれの部下まで絶対に許さない!ハーーーーーー、肉体強化魔法、極」


勇者の一人、シンが魔王のエネルギー玉を受け止める、


「無駄だ、これは魔王最大の技貴様で受けられるものか!」


「人間界の皆さん精霊界の皆さん勇者シンに力を与えてください」


勇者レイが民に訴える、民の魔力が勇者シンへ集まっていく、


「魔王、くらえ!」


エネルギー玉が魔王に跳ね返る、


「馬鹿な人間の力が、この魔王に馬鹿な!ガーーー」


勇者は確実に魔王を凌駕した、


「グ、貴様ら、俺によくも魔王たる俺に貴様!」


「魔王よ、あなたはなぜそこまで狭量なのだ、なぜ手を取りあえない」


勇者シンが呟く、やがて勇者の剣が魔王の体に傷をつけた時、魔王の辞書に二つの言葉が記載された、恐怖と敗北!


勇者レイとユダの攻撃を受けながら精霊王の魔法攻撃をも受けながらの戦いこの状況の中、勇者シンが魔王の心臓を貫かんとした、


「ガァーーー、あ、か、グゥア」


心臓を貫かれた魔王が拳を握り最後の力を振り絞った、魔王の表情には悔しさが滲み出でいた、


「ガァ、ガァ、ハー、ハー、ハー、グゥ」


聞こえるか、我が親愛なる魔族たちよ、四天王ヒデルバントウジョウよ、魔王は必ず蘇る、100年の間どうか耐えてほしい、地べたを張っても人間に屈してでも、生きよ!生きて魔族を増やせ、すまない私のせいで、もっと早くにすまない、だがお願いだ生きてくれ、ヒデルバンよ魔族を存続させるのだ、戦争に降伏しても心は絶対に降伏しないでくれ!


魔王が魔族に魔法で語りかけた、


「魔王、最後にいい残すことはあるか?」


勇者シンが魔王に問いかける、


「魔族を生かしてくれ、グ!た、の、む」


あー、すまない親愛なる魔族たちよ、


魔王が黒涙を流しながら、黒き血の中に眠りについた、


 第一次人魔大戦は人間と精霊が勝利した、


「何か変わったことはないですが?」


ダイヤモンド王国第一王子ストロングがライトに問う、


「見ていろ」


確かにこれは歴史旅行しているだけって感じか、僕たちの姿は見えてないけど、干渉はできるか、


「おかしい、真実の扉は求める真実にいける、導いてくれるはずだけど」


「待て!、、、見ろ、何か様子が変だ」


レオンが皆に言う、


「ハーハーハー、やった、魔王が死んだ、これで世界が」


勇者シンが喜びの笑みを浮かべる、


「フン」


複数の悪意のオーラが漂う、


「ウァーーー、ク、シン」


レイがユダに剣で刺された、


「心臓を貫く、人間なら即死、ね?」


ユダが精霊王に笑いかける、


「何してるのユダ?なんでレイを刺したの?」


「ハハハハハハ、滑稽ねシン、あなたは今まで私に操られていたのよ、教えてあげる、この戦争をしくんだのは私よ」


勇者ユダの口から信じられない言葉が出た、


「なぜ、なぜあなたがそんなことを、精霊王も最初から」


精霊王は何も言わずにただ勇者シンを見下したような表情をする、


「私は人間の王になりたかったのだからどうしたら簡単に愚民が私を認めるかを考えたの、そしたら、凄くいい考えを思いついたの、魔王軍から進行されるなか私が魔王を撃てばいいと、だから私は魔族を殺しまくったの」


「は?」


勇者シンの頭には混乱と怒りが込み上げてきた、魔王の人間に対しての理不尽の恨みそれは、人間の理不尽からだった、


「もちろん人間たちは馬鹿だから人間が魔族を殺しまくったのなんて、信じなかったわ、だから魔王が人間界に進行してくる状況ができたの、でも流石に私だけでは魔王には勝てないから、あなたたちを使ったのよ」


「じゃあなんで、なんで精霊王まで!」


「魔界がなくなれば精霊界の領土が増える、精霊は働かず、魔族を働かせればいい」


彼女の、勇者シンの怒りが頂点を突破した、


「お前たちは勇者でも王でもない、魔王を貶めた、彼の怒りは私が!絶対に許さない!」


「プシャー」


勇者シンが、10人のものに刺された、(後のオメガプランを作ったメンバー]


「ク、こんな、ごめんなさい」


シンとレイが息を引き取る、


「呪いをかける、彼女たちの血をもつものに、一滴の血をもつものでさえ呪う、不治病」


これが、魔王が人間を虐殺し戦争した真実、不治病の真実、


「フム」


いや、ふむじゃない、全然ふむじゃない、まって、え!人間めっちゃ悪いやつじゃん、魔族何も悪くないやん、は?、マジ、どうしよう、


皆の空気が死ぬ、


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