第27話、真実を知ろうとする罪、再戦!
「ハァァァァァァー」
アジンが精霊王アルカディアス スピリットに一撃を入れる、その剣は美しく極められた最高の剣だった、
「グ、復活し老いたこの体では貴様らには勝てないか」
「諦めて我々に真実を見せなさい」
「それは、世界の法に反する、我の罪ならば償えるだが過去に戻ることが許されているのは神々のみ」
「真実を知ろうとするのが罪だというの?」
真実が信じ難いのは知っている、真実を知ることが罪だというなら、歴史に意味はない、知恵を得るのも意味をなさない、
「違う真実を知ることは罪ではない、真実を伝えないものが罪なのだ、故に我は真実を知ることを願う」
精霊王の空間に響き渡る魔王の声、
「魔王!貴様また私の邪魔をするのか!」
精霊王の体から最後の魔力が解放される、
「邪魔をしたのは貴様だ、いや先代の精霊王だろ、我が魔王に伝わる歴史の過去がわからない、真実を隠したのが神々なら間違っているのは神々だ、死ね破極玉!」
レオンが精霊王に最大の攻撃を与える、
「グァーーー、貴様は後悔することになる世界の真実を知ったことを」
精霊王から血がポタポタ垂れながらも倒れず立っている、
「やはり貴様も、眠りにつくまでは立っていられる、精霊に死はないか」
精霊は死なない、精霊は眠れば何百年の間で回復する、
「ならばもう眠れ、ブレイクハート!」
精霊王の心臓が破裂すし長き眠りについた、
「貴様らに魔王から頼みがある」
レオンがアジンたちに語りかける、
「これから見る真実では、我が魔族に不利益なる真実には目をつぶってほしい」
ライトがいたらすぐに却下だろう、しかしレオンには選択肢を入れといない、断ればアジンたちを殺すのもやむなしという表情をしている、
「真実は全て明らかにしなければならい、魔族も精霊も人間も神々も、あなただけにはできない」
アジンが強気の意志を見せるが、いまの状態では魔王には勝てない、
「ほー、この場で魔王と敵対するというのか、貴様くらいしか今戦えるものはいないが」
アジンたちでは魔王に勝てないのは事実、しかし彼女たちからは少しも恐怖がない、彼女たちの心には常に安心感を持っているそれは彼に対する信頼であり憧れの感情、
「そこまでにしてくれないか、レオン」
そう彼女たちには理不尽なほど強い、実力者がついているのだから、
「ライト、どうやってこの場に」
レオンは予想していたように話した、
「お前ならわかるのではないかまさに自分がやったではないか」
レオンは精霊王の魔力を辿って空間に入った、ならばライトはレオンの魔力を辿って空間に入った、
「なるほど、俺と同じやり方を一度見ただけで、なるほど初めから俺を信頼してなかったのか」
「信頼していたぞ、お前ならこうすると数年の付き合いだからな」
ライトがダークヒーローたちの前に立ちレオンと目を合わせる、それはまさに修羅場と言える、
空間が精霊王が眠りについたことで崩壊しかけている、
「なぁライト、ここは引いてくれないかそもそもどんな真実かわからないじゃないか」
レオンがこの場にいる時点で先代の魔族が何かしたことは明らか、それを隠蔽することはできない、
「我らはダークヒーロー自己の正義を貫くもの」
「そうか、こうなったら力ずくで俺に従わせてやる!」
この空間の残り時間は15分くらいそれまでに終わらせる、そうか一章のラスボスはやはり、
「お前か!魔王レオンハート デーモン」
「多重破壊玉、シューバ、ババババババ」
何百も生み出された魔力の重力玉(破壊玉)少しでも擦ればその場所は動かなくなる、
前に戦った時より明らかに強い、いや前は手を抜かれていた!、、、この確実に使いこなしている重力玉、避けるのが難しい、
「最強破壊術破極玉!よければ貴様の仲間ごと破壊されるぞ!」
「調子に乗るな!俺相手に手を抜いた貴様を俺は許さないぞレオン!魔剣強化魔法、神!ハーーーーーー」
破極玉をライトの魔力エネルギーが飲み込む、
「強化魔法、神•!、グ、肉体強化魔法、極、魔剣強化魔法、極」
「レオン、あの時貴様は僕に勝ちを譲った、本気でやれば僕より、あの時の僕より強かった、舐めるな!、肉体強化魔法、神、魔剣強化魔法、神」
ライトがレオンの破壊玉全てを神速で斬りさき、攻防を圧倒する、
「ガァーーー、グ、極の上、神、想定はしていたがまさかこれほどとは、これが、極と神との差か、、、だが俺も魔王としての意地がある」
レオンに膨大な魔力が集まる、
「光栄に思え、ライトよ今から見せるのが、、、魔王レオンハート デーモンの本気だ!」
ライトがレオンに斬撃を飛ばす、
「魔王のオーラは斬撃などの直接攻撃以外を無効とする、これが魔王に受け継がれた力」
「来い、炎帝剣、神、雷帝剣、神、ハーーーーーー」
凄まじ魔力の炎と雷を纏いながらレオンに攻撃する、
「グ、俺にも魔王としての正義があるのだ!」
レオンが攻防をやめ、ライトの攻撃を受けた、
「捕まえた!ブレイクハート!」
一定の距離の敵の心臓を魔力で圧迫させ破壊する、
「ウァー、僕が今までで受けた攻撃で1番重い」
「そうだろう、心臓に直接攻撃する技だ」
平静を装っているレオンだが、ブレイクハートで心臓に直接攻撃したのに生きていることが信じられない、
ライトも平静を装っているが、心臓に直接攻撃されたら、流石のstop my damage でも貯めれない程の即死級の攻撃に驚いている、
アジンたちがこの頂点を極めたものの戦いを一瞬も離さず見ている、
次の攻撃で決まる!
「これで終わりにする、You are F.I.N.A.R」
「なら最強破壊術破極玉、本気の状態の破極玉だ!この空間ごと全てを破壊してやる!」
破極玉と魔力エネルギーがぶつかる、尋常じゃないほどの膨大な魔力による天変地異を引き起こす程のエネルギーが空間内に蹂躙し流れる、
「もしこの戦いが外の世界なら世界は崩壊に近いほどの被害を受けるのは確実なほどの衝撃、まずいわこのままでは空間が持たない」
「やばいのです、やばいのです、アジン様どうすれば」
もう遅い、
ライトの魔力エネルギーとレオンの破壊玉が飲み込み合い、空間ごと全てを綺麗に消滅させた、
空間が消え外の世界へ白き光と共に戻った、
「ライト!ライト?」
「ライト様、ライト様?」
ダークヒーローのメンバーがライトを呼ぶが、白い霧により姿が見えない、
「流石魔王あの爆発を受けて無事とは、、、」
ライトが剣に体を預けて膝を地面につけている、
「魔王の俺には自己修復魔法自己再生が備わっている、回復魔法とは違い、元の状態に戻そうとする魔法だ、しかし完璧ではない、今の俺の状態のように機能しないほどのダメージには対応できない」
レオンは手を地につけ跪いている、
後15秒もすればお互い行動できるだけの魔力を一時的に回復できる、
「グ、ここまでか、魔王として魔族達を守る責任があるどんな真実も知るべきものと知らなければ良いものがある、罪も何もない我々が幸せならそれすら無かったことにする」
「レオン、お前は正しい、自己の正義を貫いた、正義の正義がぶつかったそれには必ず勝敗が出るだがお前の正義の否定にはならない、僕にはわからない何が正しいのかなんてでも、それならせめて自己の信じる正義を貫く、誇っていい」
レオンの心にその言葉は真に入っていった、その言葉はライトの本心から出た紛れもない真実だからだ、
「魔王に匹敵する、力を持った人間、尺でやっても規格外の強さ、しかもいい人間、クソだな貴様」
これで魔王レオンハート デーモン対異世界の最強転生者ライトの再戦はまたしても痛み分けで終わった、願わくばこれが最後のレオンとライトの戦いであってほしい、
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