手の込んだ犯人の明かし方をする探偵2
とある洋館の一室、事件の容疑者たちがテーブルの席についている。
探偵「警部、カードをよく切って、皆に配ってください」
警部「う、うむ」
探偵は、警部にトランプの束を渡して言った。
男A「おいおい、事件の犯人を明かすんじゃないのか!?」
男B「カード遊びしに来たんじゃないぞ!!」
探偵「ご安心ください。犯人は、カードを引いた後に分かりますよ」
男B「何だと?」
女C「まあ、面白そうじゃない」
男A「ふん」
よく切ったカードを1枚ずつ、警部は皆に配った。
探偵「カードは、渡りましたね…
それでは、オープンしてください!」
男Aのカードは♥の10。
男Bのカードはジョーカー。
女Cのカードは♠のキング。
それを見た探偵は、不敵な笑みを浮かべる。
探偵「なるほどね…犯人は…
♥の10を引いた男Aさん!あなたです!!」
男A「くっ」
わけが分からない警部は、探偵に聞く。
警部「どういう事なんだ!?探偵くん」
探偵「簡単な事です。
私は最初っから、男Aさんが犯人に違いないと思っていました。なので今、彼のカードを見て、それを言ったのです」
警部「これ、やる意味ある?」
【終】
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます