手の込んだ犯人の明かし方をする探偵2

とある洋館の一室、事件の容疑者たちがテーブルの席についている。


探偵「警部、カードをよく切って、皆に配ってください」


警部「う、うむ」


探偵は、警部にトランプの束を渡して言った。


男A「おいおい、事件の犯人を明かすんじゃないのか!?」


男B「カード遊びしに来たんじゃないぞ!!」


探偵「ご安心ください。犯人は、


男B「何だと?」


女C「まあ、面白そうじゃない」


男A「ふん」


よく切ったカードを1枚ずつ、警部は皆に配った。


探偵「カードは、渡りましたね…


それでは、オープンしてください!」


男Aのカードは♥の10。


男Bのカードはジョーカー。


女Cのカードは♠のキング。


それを見た探偵は、不敵な笑みを浮かべる。


探偵「なるほどね…犯人は…


10A!あなたです!!」


男A「くっ」


わけが分からない警部は、探偵に聞く。


警部「どういう事なんだ!?探偵くん」


探偵「簡単な事です。


私は最初っから、男Aさんが犯人に違いないと思っていました。なので今、彼のカードを見て、それを言ったのです」


警部「これ、やる意味ある?」


【終】

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