残された謎のメモ「S〇X♡」※

とある殺人事件の現場。


警部「死体の側に残されていた、謎のメモ…

これには一体、どんな意味が…?」



『S〇X♡』



警部「一体…」


探偵「これは、ダイイングメッセージです。

つまり被害者が死に際に残した、犯人を示す手掛かり…」


探偵がそう言うと、一人の男性刑事が声を上げた。


刑事「ちょっと待ってください、警部!

何で、こんな部外者が現場にいるんですか!!」


警部「まあ、いいじゃないか。

探偵くんは、知的好奇心を満たすために、趣味で事件捜査をしているのであって、手柄は全て我々の物なんだから」


探偵「ウィンウィンの関係ですよね」


刑事「…ちっ、こんな探偵風情が役に立つんですか!」


納得いかない男性刑事をよそに、探偵は謎のメモに目を落とす。



『S〇X♡』



探偵「これ…

おそらく、この〇の中に一文字入れる事で、メッセージが完成するものと思われます」


警部「〇の中に…?」



『S〇X♡』



探偵「刑事さんは、何だと思います?」


刑事「えっ、何で俺に聞くんだよ!」


探偵「こういうのは、シロートの直感みたいなのが、案外侮れないものなのです」


刑事「いや、俺も捜査の専門家なんだけど!」


探偵「ほら!パッと見、思ったのがあるでしょ!それを言ってください」


刑事「……」



『S〇X♡』



刑事「…Eだよ」


探偵「E!?

アルファベットのEですか!?」


刑事「そーだよ!」


探偵「なるほどね…


SEXセックスですか。


フーン」


刑事「んだよ!」


探偵「僕はSIXシックスだと思いましたけどね?」

刑事「おい!!!!」


探偵「すーけーべー」

刑事「こーのーやーろ~!!」


警部「君ら、中学生か」



その後、ハート柄のソックスをはいた男が犯人と分かり逮捕された。


【終】

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