第4話 オレンジ色のレンガと裏小道の黒子猫
音楽を聴くときは歌詞重視ですおなつですごきげんよう。
あれ、このはなしって前にもしたっけ? まあいいや。
やっぱりこういう性分なんでね、歌詞がね、気になっちゃうんですよね。音楽って、リズムがあって、旋律があって、声があって、歌詞があって、さらに言えば表情があってダンスがあって衣装があって、さらに音響さんがいて照明さんがいてカメラさん美術さん衣装さんがいて、そういう沢山の人が携わってひとつの作品が完成しているわけじゃないですか。わたしは人差し指とスマホだけでひとつの作品を作っているわけなんですけれども、そういうとこが音楽との差で、その差が好きだなあと感じるわけなんですよね。
んでね、その中でもやっぱり歌詞って気になるタチなんですよ。わたしは、人が人を想う気持ちが好きなので、そういう歌詞の曲を聴くのが好きです。それを上手に表現してくれる人が好き。ラブソングとか、失恋ソングとか、"天城越え"のような演歌とか、親子愛とか家族愛の曲なんかも好きです。"アイノカタチ"とか、"沈丁花"とか、"炎"とかね。"ギラギラ"なんかは自分自身のことを想う歌ですね。"妄想日記"はストーカーソングです。あ、もちろんそうじゃないのも聴きますよ。言葉遊びをしてるようなのもおもろいなと思って聴きますし、歌詞関係なくノリが好きで聴いたりするものもあります。最近は"恋だろ"と"エジソン"が好きです。毎日聴いているのは"Timeless Love"ですし、今まで聴いてきたなかで一番好きって言い切れるのは"日傘"です。
んでさ、耳だけで聴くのもいいし、テレビでテロップ見ながら聴くのもいいんですけど、わたしは歌詞カードを見るのも好きなんですな。今はCDを買う機会が少ないので見かけなくなりましたね歌詞カード。うちには米津さんやLiSAちゃんやなにわ男子さんなどのCDがあるので、必ず見るんですよ、歌詞カード。
そんでね、歌詞カードおもろいのよ。リズムを取っ払って、ひとつの詩として読んだときに、いろんなタイプの書き方があるなあと思ってたいへん興味深いのですわ。
詩だけで、ひとつの物語のように流れているものもあれば、曲ありきが過ぎてまるで文章になっていないものもあるし、心情にこだわっているもの、韻を踏むことにこだわっているもの、敢えて意味をバラけさせることで大衆ウケを狙っているもの、文字数がすごく綺麗に揃えられているもの、結局なにが言いたいんかわからへんもの、結構いろいろあるのです。シンガーソングライターは自分で歌詞を書くのでしょうから、アルバムの歌詞カードを見てもわりと傾向が一貫して見えます。逆にアイドルなんかは専門の人に書いてもらうことがほとんどでしょうから、歌詞カードがバラエティ豊かになっていてそれはそれで面白いです。筆の癖ってやつですよね。個性の出しどころです。そういうのが楽しい。
っていうはなしがしたかった。オチは特にないんですよ、残念なことです。
あとはアロマキャンドルにハマっていて、すごい勢いで不燃ごみが量産されています。ガラス瓶に入ってるやつがねぇ、最後のロウが綺麗に取れないからガラス瓶ごとポイしようと思ってるんですよ。いやまあね、湯煎で溶かして綺麗にしてガラス瓶だけ再利用してもいいんだけどさ、それはそれでめんどくせぇし、そんなに似たようなちっせぇガラス瓶ばっかわたしも要らんわけよ。毎日火ぃつけてるから、もう嗅覚疲労を起こして匂いなんてあんまわからんのですけど、でも可愛らしいガラス瓶のなかで灯ってる火を眺めてるとなんとなーく落ち着くのです。旦那には「暇か」と呆れられておりますが、いいやんちょっとくらい。あ、でもやっぱ100円のやつより2500円のやつのほうが匂いわかりやすいのよ。アロマキャンドルなんぞに2500円も出せるかと思っていたんですが、毎日店先まで眺めに通っていたら半額になったので喜び勇んで買ってきました。値段と質の比例が顕著ですわ。
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