同棲

※今回の話には性的な描写があります。


初めての同棲生活。

過去には家を建て、妻とふたりの息子たちと住んでいたのだが、同棲というのはまた違った感覚を持っていた。

意外とお互いに好きなことができる、共同生活と言ったほうがしっくりとくるような感覚。


ふたりの好きな音楽を聴いて、一緒にモンハンして、彼女が作ってくれる晩ごはんをお腹いっぱいに食べて、セックスをした後で彼女の子供と3人川の字で寝る。

家族のような生活を毎日楽しんだ。


彼女は一緒に住む前からそうしていたのか、あえて僕に見せるためにしていたのか判らないが、おしっこをするときにはトイレのドアを開けたままで、その姿を僕に見せた。

便座に座って足をぴったりと閉じ、少しだけ「んっ」と喉をならした後、彼女の水分が噴き出る音がする。

そのあと恥ずかしそうな表情になり、トイレットペーパーをお尻の後ろの方から前後させた。


お風呂は僕が息子くんと一緒に入り、その後で彼女が入った。

彼女がお風呂に入っている間、ベッドで息子くんと横になってディズニーのキャラクターのプロジェクター絵本を天井に照射させて読んであげた。

息子くんは、くまのプーさんとズオウの話がとくにお気に入りだった。


息子くんが寝息をたてて深い眠りにつくと、お風呂上りで身体がピンクに染まって裸のままの彼女とリビングの床でセックスをする。


彼女はあおむけになって、両脚をV字に広げて股間のピンク色のヒダを人差し指と中指を使って開く。

それが「舐めてほしい」の合図。

彼女は陰毛がほとんど生えていなかったので、僕はそこに顔を埋めて下から上へ舐めあげ、上部の突起を舌先で撫でるように舐める。

背中をのけぞらせて、細い両腿で僕の顔を挟み込んだ。

僕は両腕を彼女の腰から少しずつ這わせて、やわらかい胸の丸みをなぞってから中心の突起を親指と中指で挟み撫でる。


僕の唾液と彼女の潤いで濡れた股間から顔を上げると、彼女は両膝を両腕で抱え込んで開く。

ぬるっとした雫がつたう僕のモノを、彼女のピンクの中心に押し当て腰を反らせるようにして彼女の中へ挿入させた。

彼女の奥の丸い膨らみに先端が当たる。

「おっきい」と言いながら彼女は少し体を起こして僕の首に腕をまわす。

彼女の腰裏に手をまわして起き上がらせ、挿入したままで僕の膝の上に座らせる。

硬いモノの先端が彼女の奥の膨らみに押し当てられて、彼女はいっそう大きな声をあげた。

僕の名前を呼びながら彼女は腰を上下させ、僕は彼女のお尻に手を添えて上下の動きをサポートする。


セックスの後はふたりでシャワーを浴び、息子くんを壁側にして僕たちは抱き合って眠った。


数ヶ月して彼女から「バンドのメンバーに誘われて、ギターをすることになったよ」と報告を受けた。

彼女は高校時代にサッカー部のマネージャーをしていて、その頃からの男友達にバンドに誘われたとの事だった。


彼女の聴く音楽がドリカムからGOING STEADYに変わった。

ELLEGARDENが好きな僕の好みには全く合わなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る