エビサンド
※今回の話は道徳的に反する内容を含みます。
彼女はスペインの女優ウラウディア・ベガを日本人にしたような、ライトブラウンの髪が良く似合う女性だった。
旦那は仕事で平日はほとんど家に帰って来ず、休日はゴルフに行ってしまうと僕に話した。
今はお届け同行の途中で、次のお届け先までの合間に公園横の道路に停車して、デイリーストアで買ったパンを食べて話している。
彼女はそこのエビサンドが大好きだった。
2週間程、毎日一緒に仕事をしてお互いの事を知っていくたびに心が近づき、不貞な恋だと頭では理解していながらも、彼女と過ごす仕事の合間の少しだけの時間が楽しかった。
同行が終わってからは家が近かったこともあって、ふたりで出かけるようになった。
彼女には子供が2人いたので、子供たちが遊びに出かけている間の数時間が僕たちに与えられた時間。
甘い物が好きだった彼女を連れて地元のカフェに行ったり、時間が獲れる時にはホテルに行ったりした。
彼女とは僕の別れた妻や僕の子供たちの話しもできたから、恋人のような友達のような関係になっていた。
子育てに良く関わっていた僕を褒め、育児に参加せず都合のいい時だけ甘やかす旦那の事を嘆いていた。
離婚したい気持ちはあるけど、家を買ってしまったから一人ではとても払っていけない、旦那は実家が遠いから離婚したらここには住まないだろうし、私は両親が居ないからここに住むしかないと僕に言った。
数か月が経つと僕らはほとんどの時間、身体を求めあうようになっていた。
旦那とのセックスは一方的で気持ちよくないから、僕とのセックスはとっても充実して安心すると言ってくれた。
彼女の身体は色白でDcupのバストの乳輪は大きく薄いアイボリーに近い色で、その中心にある突起は小さくかわいかった。
お腹には妊娠中に伸びた皮が皺を作っていた。
僕は出産を乗り越えた女性の身体は美しいと思う。
それでも彼女はセックスの時には、自分のお腹を両手で隠そうとした。
その仕草も僕は愛しいと思った。
下の子が小学校へ入学すると、彼女は一人になる時間が少なくなり会う事が出来なくなっていった。
1時間だけ近くの公園で話しをしたり隠れてキスをしたりしたが、そんな時間もいつしか無くなった。
出会った頃に仕事の合間によく一緒に休憩をした公園横の道路で、僕は彼女の好きだったエビサンドをひとりで食べた。
彼女とは会うことはないけど、今も連絡を取り合っている。
旦那とは離婚して、家は手放し古いコーポで親子3人で暮らしているらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます