第10話 人生って
前話でいった毎年の苦しみは、また後日、、、
ともあれ驚きやなんか色々起こったけど、子供の学校を考え妻の実家の近くで小学校にも近い所を借りて住む事になった。
生活をしてる中で些細な言い合いはあったけど、大事にもなる事なく日々を過ごしていた。
ある日、妻が「職場に行きたくない」と言った。
体調が悪いのかと思い「無理せず休みや」と言ったが、周りが困るので行ってくるとその日は出ていった。
それから日が過ぎていくに連れて、段々体調が悪くなり、遂にはいけなくなってしまった。
今まで全く知ることもなかった「鬱」という病気である。
これも多分選択のミスから始まったことだと思う。
子供の学童の関係で延長保育お願いしているが、その時間にも妻の業務が終わらず、子供迎えに行っては、職場に戻るという事を続けていた。
まだこの頃は体力的には大変だったけど、仕事にやりがいを感じてできていた。ただし3年でから上になると延長保育ができず、より困難を極めていた。
自分は泊まり勤務の24時間拘束される為、いる日いない日があった。
そんな環境だった為、比較的業務が楽な部署に移してもらう話が出た。
ありがたいねぇ〜と2人で話しながら、日々乗り越えていた。
これが本当の戦いの始まりだ。
仕事が楽になったのは事実だが、その部署の人間関係、仕事の内容が妻には合ってなかった、、、、
2人での生活を維持する為、2人で頑張ろうで再開した生活、すぐそこに落とし穴があるとは思ってもいなかった。
妻が仕事に行けなくなった。
病院受診したら鬱と診断された。
この時は鬱も少し休めば済むだろうと簡単に思っていた。
今でも、完治する事なくて、病院に通い続けている。
病院に一緒に行って話聞いたり、どうすれば良くなるか必死になったのが更に良くなかった。
「なんでわかってくれない」や「そう言う言葉」とか
何も言えないような状態になっていっていた。
一緒に生活する為、2人の収入を見越して生活設計していたが、片方が破綻したらどうなるかバカでもわかるでしょ。
また借金ですよ。
住むところも変えられず、生活も変えられず、どうしても行けばいいのかもわからず、1人で金の管理して、毎月毎月赤字金はなくなる。
妻の病気は治ることも無く、少しでも治る努力しろよって言っても、喧嘩と出口のない話しばっかりだった。
そして、塞ぎ込み携帯に没頭するようになった。
言わずもがな、妻が浮気をしていた。
自分からすれば、日々の生活や子供の事、妻の病気の事をずーっと考えてきて流石に裏切り行為だった。
この時は、子供引き取って離婚しようと思った。
子供にも、ママとは一緒には住めないかもと伝えた。
子供は泣きながら抱きついていた。
その姿を見た時、自分の為、妻の為でも無く、子供の為に堪えようって思った。
そして家の近くで雨の中傘もささずに妻に話す事にした。
俺は最悪原因があって俺の責任にするのは構わない。
ただ子供は関係ない。
お前は俺よりも裏切ったら行けない子供を見捨てたんやと言った。
すると、膝から崩れ落ち蹲って泣いていた。
自分も許すとは言ったが、そんなに器量の大きい人間ではなく、こころのモヤモヤは消えることはなかった。
それが原因で、鬱が治ることなく、悪化していった。
借金も増え、生活するのに大変な時期の到来。
支払いに追われて、生活費に追われて、学費に追われ、日々が毎日毎日辛かった。
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