第9話 借金
前にもあった通り、2人とも借金を抱えたままで生活を行っていた。
しかもバイトをしていた時よりもはるかに給料が下がり、初任給14万引かれたら手取り9万という給料しかなかった。
途中からは借金を返す為、生活する為また借金をしながら生活していた。
この頃はなんも考えてなかったただのバカでした。
金がないのは精神を病み、人間を卑屈にする要因だとほとほと感じた。
毎日が金がないのは喧嘩、金を増やそうとギャンブルしまた負けて喧嘩碌でもない時期だった。
もうなんの為なのかわからない。
こんな事言ったらあかんのかもしれないけど、親失格の状態だった。
言わずもがな、やはり仲は悪なり妻は実家に子供連れて帰りました。
そらそうやろ、イラついたらものは投げる、物に当たると暴力男の出来上がりである。
それから別居で少しの間お互いが合わない時期がありました。
その頃には市が運営している保育所に子供を預けて車で妻が仕事に行き、自分は電車と自転車で生活してました。
時間が経ってお互いが冷静になり、借金がなくなったタイミングでもう一度やり直す話になり妻の実家の迎えにいきました。
その際恐るべき事実を知った。
妻が実家に帰る口実として、自分だけが借金をしていてこういう事態になったと伝えて実家に帰っていたようだ。
妻の兄・母親にあった際びっくりし過ぎて声が出なかったよ。
妻を庇う為なのか、これからまた生活する為なのか、
言い訳をしないように口を閉ざす事にした。
妻は打たれ弱い性格だ。血のつながりのある身内から自分と同じように接されたら死んでしまうのかもしれないと思った。
ただこの選択は、長年において毎年苦痛を味わう事になる。
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