第7話 ちょっと楽になった気がする-7日目-

 1月15日。発症7日目。


 午前8時。

 起床。今日はちょっとゆっくりのお目覚めでした。

 咳は昨日と変わらず出まくるので、咳止めシロップを飲むことに。嗅覚はどうだろうと、試しに鼻に近付けましたが、相変わらずにおいはせず。嗅覚は死んだままのようです。

 検温の結果は37.7℃。また体温が上がってるようで、あんまり気分のいい起床ではありません。咳払いをするとごろごろと喘鳴が出るので、痰がまとまってきたのか、肺が落ちているのかを調べるために血中飽和酸素濃度を調べると98%。

 ふーむ。これは、よくなってきていると見るべきか?

 とにかく服薬。


 午前9時。

 一連の症状をマイハーシスで申告。上司に報告メールを送ることに。

 「熱下がりません、以上」

 「8日療養から10日療養で。その後は様子を見よう」

 大体こんな感じになりました。その後、粥パックをすすってお腹いっぱいになったところで、発症以来やれなかったことを実行することに。


 午前10時。

 眩暈のような頭痛が消えてくれたので、今ならと思い入浴。といってもシャワーを浴びるだけの簡単なものですが、これがまた気持ちがいい。ずいぶん一気に生き返りました。


 正午。

 服薬。風呂上がりの身体が冷えぬうちに昼寝。うがいだけすると親指大の緑褐色でところどころへその緒みたいに赤い血の絡んだの痰が出てきたので結構びびる。


 午後3時。

 起床。幾らか気分が良くなってきた。痰が排出されたからだろうか。

 YouTubeでお笑い芸人の心霊チャンネルを見る。怖いんだけど笑える斬新な感覚。確かにこれは流行るわ。


 午後5時。

 録画していた今年の大河ドラマを1話から見る。

 うん……今年は好みが分かれるだろうな。


 午後6時。

 夕飯。病状はどうあれ、療養期間の終わりは迫っているのです。

 一日三食、しっかりと養分を摂って治癒を早めることを心掛けないと。


 午後7時。

 映画を見る。短めのものがいいので「僕のワンダフル・ライフ」を見る。

 大好きな少年と寿命差によって死別したわんこが、何度も生まれ変わって大人になった少年のもとに帰って来るというお話。11月上旬に愛犬を亡くしたINGENの心にクリーンヒットし、コロナ以外で鼻水まみれになる。


 午後10時。

 ハッピーエンドの余韻に浸りつつ就寝。泣いたらすっきりした気がする。

 検温すると37.3℃。このまま良くなるといいなぁ。



 発症7日目

 体温:37.7℃→37.3℃。

 血中飽和酸素濃度:98%→98%。

 症状:咳変わらず。身体のしんどさは軽快傾向。


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