第3話 表 ある高校生視点
学校が休校になりパソコンでmoutubeを見ていた。いつの間にか登録されていた謎のチャンネル、興味本位で見ていただけだった。そこに映っていたのは制服を着た少女。
「あれ? この娘の制服俺の高校と同じ制服だ」
前髪が長くて顔が見えないがうちのクラスじゃないな。うちのクラスに黒髪ロングはいない。
prn,prn,prn
「あん、えらい通知がくるな」
スマホの通知を確認するとクラスグループ会話していた。話の内容を見ていると映っている女子生徒の話をしていた。クラスメイトも同じ高校の制服だと気が付いたのか何処のクラスなのかと盛り上がっていた。既読をつけながら流し読みをしているとクラスメイトの一人がC組の女子じゃないのかと話していた。ロングの女子はうちの学年ではそのクラスの子ぐらいしかいないらしい。
「C組? C組ってたしか」
いじめの話があったな、担任も他クラスでいじめがあったことを話していた。いじめた女子が言うには気に食わなかっただけってしょーもない理由だったはず。
「確か名前は……」
名前を思い出そうとパソコンに目を向けたら、壁に凭れ掛かり俯いており、化け物に食べられかけていた。
「おい! 逃げろ!」
画面を掴み叫ぶ。声が届かないのは分かっている。それでも同級生が殺されかかっているんだ、叫ばずにはいられない。一階から悲鳴が聞こえた、母も見ているのだろう。
彼女が顔を上げる、前髪で目元が見えない、だが涙を流している。
彼女が死ぬ。
そう思っていた、だが
「へ?」
化け物の首が消えた
いや、消えたのではない。彼女の右腕が振りぬかれてる。その手には化け物の首。
「は? 何が起きた」
画面に映っている状況が分からない。首を千切ったのか? いやそんなわけあるか、どんだけ力があるんだよ。てか、体だけそのままで首だけ千切れるのか?
「何がどうなってんだ?」
prn
スマホの通知が鳴った、手に持って確認するとアプリをインストールされている。
「おいおい、なんで勝手にアプリインストールされてんだ? ウイルス感染か? 昨日見たエロ動画サイトか?」
そう言っているうちにインストールが完了した。
「ステータスアプリ?」
ステータスってなんだよ、ファンタジーじゃあ るまいし。物は試しとアプリを開く説明が書かれていた。
《先駆者が心が折れ再構築を行いました、その際にステータスを獲得されましたので皆様に反映されています。このアプリはあなたのステータスを表示しています。ステータスはアプリでしか確認できません。ステータスの上限は先駆者です、先駆者がレベルが上がればそのレベルが上限になります、先駆者がスキルを獲得すればスキルツリーに反映されます。先駆者が技能を獲得すれば技能ツリーに反映されます。先駆者が魔法を獲得すれば魔法ツリーに反映されます。先駆者の
どういうことだ? 訳が分からない。先駆者? 彼女のことか? 説明を閉じて俺のステータスをみるが
「俺の名前とレベルだけ、0ってことは経験値がないってことだよな」
どうやってレベルを上げるんだよ。スマホをベットに投げてパソコンを見る。
「犠牲ってなんだよ……」
俺の声が空しく響いた
prn
《先駆者がスキルを獲得しました。スキル名『化け物』……このスキルは獲得できないため削除します。このメッセージも削除します》
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