第1話
「……ん」
目が覚めると知らない場所にいた。
背中が冷たい、どうやら座りながら寝ていたようだ。
「ここはどこ?」
私は立ち上がり周りを見渡す。
自分がいるところはそんなに広くはなく大体10mの正方形の部屋?っぽくて、薄暗いが壁や天井に薄緑色の光が所々あったのでそこまで見えない事はない。
後ろを向き壁を触るとざらつきがあり強くこすれば血が出るだろう。床は石畳でできており綺麗に整備されている。
「なんで私はこんなところにいてる」
起きる前の記憶が朧気だ、朝起きて制服に着替え家を出た、そこまでは覚えている。それ以降の記憶はない、気が付いたらここにいた。私自身を見る、学校の制服は着ているがかばんは持っていない。ポケットにスマホはあったが電源がつかないため時間の確認もできない。
「……っはぁ」
ため息をついてしまう。
此処が何処なのか分からない、時間もわからない。
じっとしていると落ち着かない為壁に手を当て歩いていると途中から壁が違うことが
感触で分かった。
「ここの壁だけザラザラしていない」
感触が違う壁を触る、多少ざらつきはあるがほかの壁に比べると滑らかに感じる。
ペタペタと触っていると少し動いた感じがした。
「動いた感じしたけど、この先に空間がある?」
壁を押してみる、重いかと思ったけどすんなりと壁が動いた。
壁の先には広い空間があった。先ほどの部屋余地も広く天井も先も見えないくらい広い。
空間に入る
不安だった
怖かった
でもじっとしていても何も起きない
助けが来るかもと考えた
スマホが使えないからGPSも使えない
両親と妹が心配しているかもと
ここから抜け出したい
家に帰りたい気持ちが大きかった
だから空間に入った
入ってしまった
ボッ
天井に光が灯った
「guruuuuuu」
この時私が目にしたのは
「あっ…あっ……」
視界に収まらないくらいの
「「「gugyagyagyagyagya!!」」」
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