第7話

私「整理すると、井上さんは何者かからしりとりの順番を用いた

嫌がらせ、もしくは呪いのような行為をされていた。

それを知ったミナミさんは身を挺して井上さんを庇った。

ミナミさんの苗字は聞いてないですけど、『る』から始まる苗字は相当珍しいので可能性は低いですし

しりとりが途切れた事で順番を乱し、その人物の思惑を阻止した。

って事ですよね?」


小室「だとすると、死骸置きの犯人は別に存在している事になる」

私「そうなると怪しいのは…彼氏、ですよね。

井上さんに借金もしているし、ミナミさんとも過去に交際していて接点はあるし…」



私の問いかけに小室さんは返事をしない



私「そろそろニュースになってるかもしれませんね」



沈黙に耐えかねてテレビをつけると、丁度井上さん宅のニュースだった




【今朝、〇〇市のアパートの一室で

女性が首を吊って亡くなっているのが発見されました。

亡くなっていたのはこの部屋に住む20代の女性の友人

三波流美さん23歳

この家の住人の女性が出かけようとドアノブを回しても動かず、管理会社に連絡。

確認しに来た管理会社の職員によって、玄関のドアノブで首を吊っている所を発見されました。】




私「三波…流美」



小室「『る』から始まる名前…」




私「しりとりは、終わってなかった…」

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