15. 叡智なのはいけないと思います!

 2024年2月16日、昼休みにケータイに通知が届きました。

 カクヨムからです。

 お、応援いただけましたか?

 そう思ってアプリ通知を見ると、運営からのお知らせでした。


『違反行為が確認できました。メールを確認の上、対応してください』


 Σ( ̄□ ̄|||)


 こんな顔になりました。

 すぐさまOutlookを起動してメールを確認しました。

 

『投稿されております以下の作品ですが、

 ガイドラインに抵触する描写がございました。


 ・作品タイトル:白の狂姫

   https://kakuyomu.jp/works/16817330653400191275


 ・違反理由:過剰な性描写(R18相当の性描写)    』



 あ~~、うん、そうですか……


 やっぱりね。


 いや、やっぱりってなんだって話なんですが、身に覚えはあります。


 この作品、現代版白雪姫として書いていましたが、そもそも白雪姫っていうのは、

・父親に性的な目を向けられたお嬢様が母親に命を狙われる

・母親の名を受けた刺客はお嬢様の色香に惑わされて逃がしてしまう

・母から逃げるために山に逃げ込んだお嬢様は木こりの家に転がり込む

・お嬢様は家事ができず、毎晩男たちの相手をする

・暇になったお嬢様は不用心にも訪問販売の相手をして殺されかける

・王子様が来て玉の輿

・権力を使って母親を焼けた鉄の靴を履かせて処刑


 と、こんなお話です。


 さて、これを現代版として書いたのですが、まぁ、エロくなりました。

 捻りもなく、エロく。

 いやらしいことしてました。

 こんなの書きました(ネタバレあり)。




・主人公はJK

・見知らぬ男に攫われて車内で〇姦

・逃げ込んだ先、土木作業員のおっさんたちの社員寮に転がり込む

・おっさんに〇慰行為を見せつける

・おっさんに風呂上りの体を見せつける

・おっさんと風呂に入り行為に及ぶ

・おっさんたち全員と行為に及ぶ

・通販の荷物受け取り時に刺客に襲われる

・裏社会にコネを持つ男と出会う

・母親に復讐


 とまぁ、完全に18禁書いてました。

 白雪姫を現代を舞台にリファインしたので当然です。

 ぼかしながら書いていたつもりなんですが、ぼかし切れてなかったんですね。


 直接行為を描くのはNGとわかっていたのですが、いろんな人が「どこまでがNGなのか」を書いているのを見て、ちょっとギリギリを攻めて、見事にクラッシュして横転してしまいました (><)

 いや、ギリギリどころか序盤から普通にアスファルトのコース外れて泥を巻き上げながら走る感じになったわけなんですけどね。


 カクヨム的にはR15がMAXみたいなんで、直接表現は避けていたつもりでしたが、まだ甘かった模様。

 しかも、この警告ってどこが悪いとか書かれないので、修正箇所がわからないんですよ。

 なので、頭から読み返して、至る所の性表現をもう一枚オブラートに包みました。タオルに包んで段ボールに梱包するくらいの改編も考えましたが、なんだか話の趣旨が変わってしまいそうだったので、ぼかしを最低限にしました。



 で、ここからはちょっと言い訳です。

 なんでそんなにエロいこと書くのかと。


 ちょいちょい、わたしの作品ではエロいシーンが挟まれます。

 以前どこかで語ったかもしれませんが、エロはホラーと相性がいいので、ちょいちょい利用させてもらってます。

 例えるならば、『血塗れの女性が俺を見下ろしていた』よりも『血塗れの、一糸纏わぬ女性が俺を見下ろしていた』の方が、なんか不気味さ加減が上がったように思えるし、服の下は裸、ならその下は…と考えると、エロさとグロさは実は紙一重なのでは?みたいに考えられるのかなと。

 あと、単純に人間臭さを出すための手法のひとつみたいなかんじです。

 昔の『アイドルはトイレに行かない』みたいな偶像ではなく、一人の人間であり、特別ではない、欲を持った一個体であることというか。


 今回警告を受けた『白の狂姫』も、エロは手段であり、その手段をもって自分の命を守り、居場所を作り、復讐のきっかけに繋がるという、そういう工程を書きたいが故の構成でした。

 力も金も権力もない無力な学生が、自分の数少ない武器である『美』と『若さ』を使って状況を変えようとして、焦って、傲慢さも出て失敗し、でも運が向いて…、という作品にしたかったという。


 まぁ、そんなにエロ書きたければカクヨムでやるなって、そういう話で終わってしまうんですけどね。



 最後に――

 このエッセイのタイトルはエロ否定みたいな書き方になってますが、なんとなく昔のアニメを思い出し、そのフレーズを入れ込んだだけなので、特に意味はないのであしからず。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る