40.ギルドに戻ろう。その1

「いや〜、宣戦布告動画の反響すごかったなぁ。コメ欄は限りなく地獄だったけど。」

 

「運営から連絡来たけどアイツら受けるらしいで。親衛隊の半分が受けると返してきたわ。」

 

「もう予想通り過ぎて逆に怖いね。そろそろライブ始めようか。」

 

「ああ、いつでもええで。」

 

「じゃあ始めます。…はいはーい皆さーん元気ですかー?みんな大好きタイガーアイだよ。」

 

「ワイの名前はスナイフル・リボトル、よろしくな。」

 

『二人とも来ちゃ!』『頑張れ〜負けるな〜。』『勝てそう?』『親衛隊なんかぶっ飛ばせ!』

 

「コメントも盛り上がってるね!これからギルドに戻って宝箱を開けるよ!それと武器と装備の強化とランクアップもするからね。夕方の分もやるぞー」

 

「長くなると思うけどよろしくな。」

 

『よろしく!』『宝箱楽しみ!』『早く中を!見せて!』『宝箱は見てるこっちもドキドキする。』

 

「開ける宝箱は小さい石ランクの宝箱二つと小さい鉄ランクの宝箱一つや。楽しみにしときーや。」

 

「だけどそれを開ける為にはまずギルドに戻らなければいけないからこれからこのダンジョンから出てギルドへと向かうよ。」

 

 自分達の前にある赤と青の竜巻を見る。昨日はこれに気づかなかったがこれは?

 

「赤い竜巻は第六階層に行くためのドアみたいなものや。そんで青い竜巻はダンジョンの外に出ていくための竜巻やで。

 

どちらかに行く為にはその竜巻の中に入ることや。モンスター怖くないんやったら竜巻程度大丈夫やろ。じゃあ入るで。」

 

 そう言ってリボトルは青い竜巻に突っ込む。俺もそれについていく様に竜巻に突っ込む。

 

 竜巻に突っ込んでしばらく高いところから落ちる感覚を感じた。すると当然地面が現れた。一瞬驚いたが何とか着地できた。

 

「おっ、行けたか?どうやタイガー、これがダンジョンやいいもんだったやろ?」

 

「ああ、ダンジョンと言うものは良かった。じゃあギルドに行こうか。」

 

 軽く感想みたいな事を言いギルドへと帰ろうとすると明らかにプレイヤーと分かる奴らが30人はこちらへ向かって走って来た。

 

「親衛隊や。タイガー、アイツら殺すぞ。」

 

「ああ、分かってる。どうせ俺らの武器や装備を奪いに来た感じだろ。だったら逆に俺らが奪ってやるよ。」

 

「まああんな奴らの武器なんかいらんのやけどな。じゃあ迎え撃つぞ。」

 

 そう意気込みをして、俺とリボトルは親衛隊を返り討ちにする為に、こちらへ向かってくる親衛隊の集団に突っ込んで行くのだった。

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