37.宣戦布告?

「どうするかと言ってもだなぁ…。」

 

「ワイにひとつだけ案がある。やけどワイらがこの案を失敗したら最悪ワイらどころかこのゲームは終わる。」

 

「そんなものがあるのか、リボトル?まさか翡翠ミリアと親衛隊どもの拠点突っ込むのか?」

 

「ちょっと違う、宣戦布告するんだよミリアと親衛隊どもに。」

 

「宣戦布告だと?しかしそれを奴らは受けるのか?」

「ああ、絶対受ける。ワイとタイガーを餌に受けさせる。」

 

「餌?ああそうか!親衛隊どもは俺とリボトルを辞めさせようとしていたのを利用するんだな!」

 

「そうやワイらが負けたらワイら二人がゲームを辞める事を条件に出したら食いつくやろ。」

 

「二人を辞めさせれる事をちらつかせて受けるようにするのね。」

 

「だがリボトルくんどうやって翡翠ミリアと親衛隊どもにこの宣戦布告を受けさせるのだ?親衛隊どもはともかく翡翠ミリアは受けないと思うが。」

 

「ん?ああ、受ける条件の内容は『翡翠ミリアが受ける』と『親衛隊の半分が受ける』の二つや。このうちのどちらかが達成できれば宣戦布告を全体で受けた事になる。と言う事で行こうと思う。」

 

「これはいいかも知らないな。最悪翡翠ミリアは受けなくても親衛隊が受けると。」

 

「そう言えばあの子の意見もまともに聞けない集団ですわね。もしかしたらあの子が受けない様に言う前に受ける可能性も高いわね。」

 

「そう言うことや。親衛隊どもはミリアの事も考えられへんアホや。絶対受ける。」

 

「じゃあそれで行こう!我が社も全面協力をするよ!」

 

「私の所も出来る事なら手伝うわ。」

 

「リボトル、社長方。この宣戦布告をルール説明も入れて何分かの動画にしてその後の戦いををライブにしましょう。仮に宣戦布告して俺らが勝ってそれを世間に公表したとしても他のプレイヤーや一般人は信じないと思います。なので特別にリボトルとミリアにも配信許可を出して三人の視点でやりましょう。」

 

「それはいい案ですね。タイガー君。ついでに大会までに親衛隊どものチートを開発部と私の信用出来る社員達で消しておきましょう。その中に親衛隊が混ざってても大丈夫な様にね。」

 

「じゃあ私はあの子に宣戦布告動画が出た後にライブをする様に言っておくわ。で、いつやるの?」

 

「宣戦布告動画は明日の夜の七時に、戦いは宣戦布告を出した三日後夜七時の夏休みの一週間前でいいんじゃないか、リボトル。それに社長方。」

 

「ああ、私はいいぞ。変更が無ければちょうど夏休みシーズンで一般にリリースして製品版を出す予定だ。今回の宣戦布告はその前座と言う事にする。」

 

「仮に負けたとしても二人だけの責任じゃないから気楽にやってね。」

 

「言われんでもそれくらい分かっとる。タイガー、ワイらで翡翠ミリアとその親衛隊を潰すぞ。」

 

「ああ、そのつもりだ。」

 

 その後俺らは翡翠ミリアとその親衛隊にどの様な宣戦布告をするかを話し合い動画を撮って解散した。

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