「はい！今日は色々あって見てる側である視聴者様方も大変な一日でしたね！今回はこのあたりでライブを終わりたいと思います！じゃあまた明日もライブやるからそれまでゆっくり休んでてね。じゃあね〜。」

「ちゃんと休むんやぞ。また明日な。」

『バイバーイ！』『楽しかったよ〜。』『明日のライブまでゆっくり寝るぞ〜。』

　そうしてライブを終わらせる。すると誰か知らない人が二人このボス部屋に光の柱（光の柱はプレイヤーがログインして来たのをわかりやすくする為の目印）と共にログインしてきた。

　若そうな男女だ。若そうな男女は俺らに気がつくと自己紹介をしてきた。

「初めましてお二人とも、私は［株式会社VR］の社長をしている『腕有　芸夢（うであり　げいむ）』だ。よろしく頼む。」

「私はvtuber企業の［ユメヲミセル］の社長をしている『夢乃　未来（ゆめの　みらい）』よ。よろしくねお二人とも。」

「タイガーアイだ。リアルでは高校生をしている。」

「スナイフル・リボトルや。ワイもリアルでは高校生をやっとる。ちなみにこの口調は演技や。普通の喋りも出来る。」

　自己紹介も終わったところで本題に入ることにした。

「じゃあ本題に入るわね。じゃあリボトル君。君は翡翠ミリアとどう言う関係なの？そこから教えて。」

「翡翠ミリアは…リアルで俺と幼馴染だ。」

「えっ！」「なんだとっ！」

　俺と芸夢さんが驚き声を上げるが未来さんがその事実を確かめる。

「じゃあリアルの翡翠ミリアについて何か言ってみなさい。それを言えれば信じるわ。」

「リアルの翡翠ミリアは黒髪で美人で清楚系。ちょっと押しに弱いタイプ。配信でよく見る強気で我儘な性格は演技。その本名は『黒瀬　冴子（くろせ　さえこ）』」

「あってるわね。それで貴方の本名は？ミリアはいつも幼馴染の話をしているから、貴方の本名で幼馴染か判断するわ。」

「ワイの本名は『葛西　竜馬（かさい　りょうま）』や。この名前に聞き覚えは？」

「あるわね。ミリアはいつも葛西竜馬って言う男の話をしているわ。それが貴方ね。あの子から聞いた名前も身体の特徴も一致する。…分かった。貴方とミリアが幼馴染と言うことは信じるわ。」

　どちらも何処かで聞いたことがある名前だなと思っていると今度は芸夢さんがリボトルに質問をする。

「スナイフルさんと翡翠ミリアさんが幼馴染と言うことは分かりました。では、今は何故『VRファンタジー』がこんな状況になっているのでしょうか。スナイフルさんに起こったことを話してくれませんか？」

　「分かった。ワイの知っている全てを話すよ。あの時何があったか。冴子がなんであんな事になったのか。」

　そうリボトルは自分と翡翠ミリアに何が起こったのかを話し始めた。

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