31.ダンジョン、ボス戦その2

「ワイらのそばに近づくなアアア!死ねエエエ!」バンッバンッ

 

 リボトルがすぐさまショットガンに切り替えてゴブリンキングに撃つ。ゴブリンキングはその弾を喰らい怯んでいるがダメージは受けていないようだった。

 

 その間に俺はまた振れるようになっていたダイスを振る。出た目は六、出てきたのは『鈍足のポーション』、『非力のポーション』、『不運のポーション』、『自傷のポーション』、『脆弱のポーション』、『眩暈のポーション』の弱体化ポーションセットだった。

 

 ゴブリンキングはショットガンを喰らってもなおこちらに近づいて来るのでまず『鈍足のポーション』を投げる。その液体を被ると明らかにゴブリンキングの足は遅くなっていた。

 

 パリンッ「ぐっ、なんだ?我の足が急に重く…?」

 

「おおっ、鈍足のポーションか!ありがてぇ!これで少しでもアイツから離れて、このライフルで頭をぶち抜いてやる!」パァン

 

 ライフルの弾がゴブリンキングの脳天に当たる。しかし少し額を抉ったぐらいでほとんど無傷だった。

「なにぃ!お前の頭硬すぎんだろ!」

 

「お前らは我を殺せない程度の実力で我に挑んできたのか。この我を舐めるな!お前らにこの大岩をくれてやる!」

 

 そう言って大岩を持ち上げる。そのタイミングで俺は『非力のポーション』と『脆弱のポーション』をキングゴブリンに投げつけた。

 

 パリンッパリンッ「今度はなんだ!…急に力が抜けて…まずい踏ん張れない、倒れてしまう!」ドーン

 

 そう言ってゴブリンキングが倒れる。その際に大岩がゴブリンキングの左腕を潰していた。

 

「ギャアアアア!何故我の左腕ガアアア!お前ら許さんぞ許さんぞ!こうなれば魔法を使うぞ!くらえ我が最強魔法の『マグマボール』を」

 

 そう言って右腕を上に掲げてマグマで出来たボールを作り出す。

 

「そうはさせねぇ!今お前の体は脆いからさっきは貫けんかったライフルが効くはずや!」パァン

 

 リボトルが放ったライフルの弾は右腕を見事貫きマグマボールを崩壊させた。そして崩壊したマグマボールはただのマグマになりゴブリンキングの右腕に降りかかった。

 

「グワアアアア!我の右腕がアアアア!熱いイイイイ!」

 

 マグマを直接受けて苦しんでいる。しかしまだ死んでいない。

 

「腕は無くなったがまだ我は諦めんぞ!我の残ったこの足でお前らを蹴り殺してくれるわ!」

 

「黙れや」パンパンッ

 

「グワアアア!我の足がアアア!」ズシャアア

 

 リボトルが両足を撃ち抜きゴブリンキングが無様に転ぶ。ゴブリンキングはこれでもう何も出来なくなった。

 

 俺とリボトルはトドメを指す為に近づいた。リボトルはゴブリンキングの額に銃を突きつける、俺は仕込み杖をゴブリンキングの心臓部分に刃を向ける。

 

「お前らを舐めてた我が悪かった!辞めてくれ!まだ我は死にたくなっ…。」ドスッ パァン

 

 二人でトドメを指しボス戦は俺とリボトルの勝利で幕を閉じた。

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