30.ダンジョン、ボス戦その1

 中に入りすぐさまダイスを振る。出た目は五、出てきたのは手榴弾五個だ。

 

「その手榴弾のピン抜いて出来るだけ遠くに投げるんや!奥の方はまだゴブリン共が集団で固まっとる!そこを狙え!」パパパパパパッ

 

 ゴブリンの軍団にサブマシンガンをぶっ放すリボトルからアドバイスを受けピンを抜きそれぞれゴブリンが集団で固まっているど真ん中に投げた。

 

 手榴弾が爆発してゴブリンを大量に殺す。しかしそれだけのことをしてもまだまだ大量のゴブリンがこちらへと向かってくる。

 

「くそっ、まだまだ居るな!イノシシの時に出たショットガンを使ってやる!」バンッバンッ

 

 少しだけ接近してショットガンをゴブリンに向かって撃つ。ショットガンの弾がこちらに向かってきていたゴブリン達の体を貫通する。しかし十発で弾切れとなった。残りは近接武器しか残ってない。とりあえず仕込み杖でゴブリン達を切って貫いてを繰り返す。

 

「くそっ、きりがないわ!タイガー!一旦下がれ!ワイも手榴弾五つ持っとるから全部敵に投げる!」

 

 俺が下がるとリボトルが手際良く手榴弾をゴブリンの集団のど真ん中へと投げていった。全ての手榴弾が爆発し、普通のゴブリンの数も数えれる程度まで減った。

 

「あの大量のゴブリン共も後少しで壊滅や!ゴブリンキングも何故か動いて無いようやから動き出す前に出来るだけ数を減らすんや!」

 

 そう言ってゴブリン達を全て殺すと今まで何もしてこなかったゴブリンキングが立って喋り出した。

 

「ほう、雑魚だったとは言え我の部下のゴブリン共を皆殺しにするとは…。気に入った!我と戦え!拒否権はない!強いお前らを殺してくれるわあああ!」

 

 そう一方的に喋りこちらへと襲いかかってきた。

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