28.ダンジョンその4

 二人と一体は第四階層へと足を踏み入れた。

 

「景色はあんまり変わらないな。」「ゴブッ。」

 

「油断せん方がええで。ダンジョンは何が出るか分からんのやから。」

 

 そう会話しながら進むと目の前にゴブ子よりも大きいゴブリンが出てきた。普通のゴブリンを五体引き連れている。

 

「あれは『デカゴブリン』や!あいつは石の剣を持っとるから気ぃつけぇ!あの攻撃まともに喰らったらひとたまりもないで!やけどあいつは動きが遅いからまずは周りのゴブリン共から始末するで!」パンパン

 

 そう指示を受けて周りのゴブリン達を始末するべくダイスを振る。出た目は四、するといつか見たレーザー光線が四色が出てきた。レーザー光線はリボトルの銃撃を免れたゴブリン達を襲った。

 

「うおっ!それもダイスの効果か!やっぱギャンブラーはとんでもねぇ職業や!こんなレーザー光線まで出すとは!」

 

 レーザー光線は残った普通のゴブリンを跡形もなく消滅させデカゴブリンの右腕を石の剣ごと消滅させた。右腕が無くなったことで苦しんでいる。

 

「その残った左腕も使えなくしてやるで!」パンパンパン

 

 リボトルが左腕に撃った弾が全て命中する。

 

 デカゴブリンは右腕を消滅させられた痛みと左腕を銃で三発も撃ち抜かれた痛みでのたうち回っている。

 

 そこにゴブ子が近づき、顔面目掛けて棍棒を何度も振り下ろす。しばらく続けて顔面が完全に潰れてデカゴブリンは死んだ。

 

 ゴブリンを三体倒しました。ゴブリンの棍棒三本と9ゴールドを獲得しました。

 ゴブ子、リボトルと協力してデカゴブリンを倒しました。『デカゴブリンの魔石』と『モンスター強化の紙』と6ゴールドを獲得しました。お二人で分け合ってください。

 

「俺『モンスター強化の紙』欲しいのでもらっていいですか?」

 

「じゃあワイは魔石貰うわ。お金はどうする?」

 

「3ゴールドずつで分けましょう。」

 

「分かった。報酬も分けたことやし先進もうか。」

 

 第五階層に二人と一体は降りた。そして大きな扉の前にたどり着いたのだった。

 

「ここが第五階層か…。」「ゴブ…。」

 

「これからボス戦や、気ぃ引き締めて行くで。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る