VRゲームはギャンブルと共に

27.ダンジョンその3

　「思ったよりもいけるな。このままボスまで進もうか。…おっと前から敵ゴブリンが七体来たわ。ワイが三体やるから残りの四体君らでやっといてくれ。」

　目の前に七体のゴブリンが現れた。リボトルが三体に撃って一人で三体を相手取る。残りの四体がこっちに向かって来るので俺とゴブ子で迎え打つ。

　まずはダイスを振る。出た目は三、3ゴールドが出てきた。

　ゴブ子が一体のゴブリンと棍棒で鍔迫り合いをする。

　その間に俺が一体を叩き潰し一体を滅多刺しにする。鍔迫り合いはゴブ子が勝ち先ほどまで鍔迫り合いをしていたゴブリンをひたすら殴っている。その後ろからゴブ子を不意打ちしようとしていた残り一体のゴブリンを仕込み杖で刺し貫く。

　ゴブリン四体をゴブ子と協力して倒した。棍棒を三本とゴブリンのTシャツを一枚獲得しました。15ゴールド（ゴブリン四体12ゴールドとダイスで3ゴールド）を獲得しました。

「『ゴブリンのTシャツ』？」「ゴブ？」

「ゴブリンだけが効果を得られるゴブリン専用の服や。人間には効果がなく使えないがゴブリンには効果が発揮される専用装備や。ちなみにこれも強化やランクアップの対象になるんやで。ワイもこれまでで二枚手に入れてる。でもワイにはこれは使えへんからダイガー君にあげるわ。後でそれも強化しとくんやで。」

「本当にありがとう。さっきから貰ってばっかりで申し訳ない。」

「初心者は先輩を頼るものや。まあ、今の所ワイが物押し付けているだけなんやけどな。とりあえずゴブ子に着せてみようや。」

　ゴブ子がtシャツを着る。前はゴブリンが大きく口を開け鋭い牙を見せつけている絵が、後ろはローマ字で『GOBURIN』とプリントされていた。

「これがゴブリンのtシャツか…。ダサtだ。」

「そうか？ワイはいいデザインだと思うんやけどな。」

「ゴブッ♪ゴブッ♪」

「ゴブ子は気に入ってるんやしいいんやないの。あと棍棒一本落ちたからあげるわ。」

「ありがとうございます。これはありがたく後でランクアップに使わせてもらいます。」

　tシャツを手に入れて喜ぶゴブ子を連れて第四階層へと降りて行った。