22.ダンジョンの話と今の現状
〜ダンジョンの話と今の現状〜
「そもそも二人はダンジョンとはなんなのか知ってるかな?」
「はい!知ってます。」「知ってるよ。ワイは何回も潜ってる。」
「それなら良かった。今回君たちに行ってもらいたいのは最近新しくできたダンジョンさ。」
「こう言うのは高ランクの冒険者が行くんじゃねぇの?なんでワイらなんだ?」
「人手不足…。」
「じゃあしょうがない。ワイは行くぜ。タイガーアイはどうするよ。」
「受ける受ける。俺のギャンブラーの血と戦闘時の血がが騒ぐよ。」
「ん、二人とも参加します。じゃあ準備終わらせたらすぐ行くわ。」
「二人ともよろしく頼むよ。」
そう激励されギルドを出た。
「まず準備や。武器装備屋に行こうか。あとついでに今の現状を教えてやる。」
「現状?」
「俺ら以外のまともなプレイヤーがいない理由や。」
言われてみればそもそもプレイヤーの数が少ない。ベータ版は一万人が先行プレイしていた筈だ。
「元々このゲームは一万人プレイヤーがおった。やけど今はワイら二人と翡翠ミリアとその親衛隊達百人の百三人だけや。他のプレイヤーは親衛隊に酷い嫌がらせをされて皆ゲーム辞めてしもうたんや。かく言うワイも親衛隊十人に毎日リンチされるんやわ。アンタの所にも親衛隊が来たんやない?」
「ああ、来たな。俺はまだマシな方だったのか…。」
「全然マシな方だよ。奴らがなんでこんな事をするかは目的は知らんがワイらにとったら傍迷惑な話や。」
『やばい現状だな。』『過疎もいい所の話だ。』『そんなに親衛隊いたのか。』『すごく苦労してたんだね。』『リボトルさん大丈夫そう?病んでない?』
「大丈夫大丈夫!ゲーム自体は全然楽しいからまだまだ続けるつもりやで。っとついたな、じゃあ入ってダンジョン攻略のための準備しようか。」
久しぶりの武器装備屋に入り準備を始めるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます