別視点その2.翡翠ミリアの苛立ち
〜翡翠ミリアの苛立ち〜
「申し訳ございませんでしたミリア様!邪神の使いと言われるイノシシの一族を使いましたがあのプレイヤーを始末出来ませんでした!私たちは速やかに撤退しましたが所詮はイノシシ、あの獣どもは簡単に殺されてしまいました!」
ああ、イラつくイラつく!なんだ?この無能どもは?それに殺されたのはイノシシじゃなくてアンタらでしょうが!
こっちは暇すぎてあのライブ男の配信を見てるのよ!だからあんたらが間抜けに死んだことぐらい筒抜けなのよ!
そもそもコイツらはなんなんだ?私と愛しい人との楽しみを全部台無しにしやがって!そもそも親衛隊ってなんなの!?私はそんなのいらないのに!すぐさま殺してやりたい!
「ふん!次はうまくやりなさいよ!次ダメだったらあの男みたいに宝石にするわよ!」
そう、私の持っているスキルのうちの一つに『ジュエルブレス』と言うのがある。これを喰らった生物は全て完全に宝石になる。何も出来なくなるしデスポーンもしないから実質拘束しているのである。
ちなみにあの男とはタイガーアイに絡んで全て失った男の事である。
「分かりました!そう言えば他のプレイヤーはライブ男とミリア様に馴れ馴れしかった男だけとなりました。あの馴れ馴れしかった男も毎日ボコボコにしていますが中々辞めません!どうしましょうか?」
それを聞いた私はつい『ジュエルブレス』を五人の男どもに放った。男達は宝石になっていく。
「ぎゃーー!」「何故ですかー!」「ひぃー!」「助けてママー!」「嫌だー嫌だー!」パキパキパキ
「ちっ!一生宝石になってなさい!このカスどもが!」
ああっ…!ごめんなさいごめんなさい!私の愛しい人。あのライブ男を始末して自称親衛隊どもを全員宝石に変えたらすぐに迎えに行くからね。どうかそれまでこのゲームを辞めないでね。
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