20.普通に報告?
〜普通に報告?〜
「いや〜さっきはビビったー。それにしてもこの袋の中身はなんだろうな。正直ちょっと楽しみ。」
『まさかまさかのだった。』『イノシシの恩返しだ。』『あんなことがあるんだね。』『俺も中身楽しみ。』『圧巻だった。』『俺ならちびってた。』
そんなこんなでグリーンハーブの回収も終えて何事も無く無事にギルドについた。
「受付さんただいま戻りました。」
「あっお帰りなさい。結構遅かったですね。何かありました?」
「まぁ色々と…。それよりも依頼されていたグリーンハーブとやわらか茸を指定された分持って来ました。」
「確認しますね。…はい!ちゃんと依頼通りですね。こちら報酬の10ゴールドです。おや、その袋はどうされました?」
「大きいイノシシを五匹をとある人間達から助けた時にさらに大きいイノシシに貰った物です。」
「なるほど…。ちょっと別室にご案内します。」
そう言われて別室に案内される。待つように言われ待っていると一人の男が受付さんと入って来た。
「君がタイガーアイ君だね。いきなり本題で悪いのだが君が見たイノシシ達について教えてくれるかな?」
そう言われグリーンハーブとやわらか茸の依頼の最中に怒ったことを包み隠さず話した。そして一際大きなイノシシから貰った袋を見せた。
「うん、やっぱりだね。タイガーアイ君、君が助けたイノシシ達はここら辺では邪神の使いの一族なんだ。でもこっちから何もしなければ危険はない、それどころか助けてくれることもある。」
驚いた。まさかあのイノシシ達が邪神とは言え神の使いだったとは。
「そんな一族を君は助けた。そしてお礼を貰った。袋の中身は多分『証』だと思うよ。さぁさぁ、開けてみるんだ。」
「でも僕は普通のイノシシを一体殺してますが…。」
「それは大丈夫だ。あの一族は普通のイノシシを仲間として見ていない。むしろ邪魔者と思っている。だから気にすることはないよ。そんなことよりも早く開けよう。」
そう急かされ袋を開いてみる。中にはイノシシの顔がデザインされている三角形の『証』と星型の枠だった。枠の一部分にイノシシの証を嵌めると頭の中に言葉が流れた。
[ユニーククエスト『邪神に会うための道のり』を受けました。このクエストは破棄できません。期限は無限です。 残り5/6 報酬???]
「やっぱりクエストが出たか…。ちなみに元々このクエストを受けた冒険者の数は全体の1%も満たない。さらに言うとまだ誰もクリア出来ていない。だが、Gランクの依頼以上のトラブルに巻き込まれてもなおクリアできている君ならこのクエストもクリアできそうだ。ぜひ頑張りたまえ。」
そう激励されて解放された。外に出てライブの締めを行う。
「まぁ、今回も色々ありましたが無事にライブを終わらせれました〜。視聴者の皆〜見てくれてありがとうね。あっ、そうそう俺もあと少しで夏休みだから夏休みになったら宿題一日で頑張って終わらせて一日中ライブしようと思うから楽しみにしててね〜。じゃあね〜。」
『じゃあね〜。』『バイバーイ。』『明日もみるぞ。』
そうコメントを見ながら配信を終わらせたのだった。
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