14.報告

          〜報告〜

 

 すべてを終わらせた俺は下水の入り口へと戻った。

 

「管理人さん。下水の掃除終わらせましたよ。スライムも倒させてもらいました。」

 

「おおぅっ!タイガーアイ君!怪我はないかね!ここまで戦闘をしている音が響いて来て心配だったのだぞ!」

 

「大丈夫です。それよりもこの下水の奥にバカでかいスライムがいたのですよ。もちろんこのカメラに写真を納めてます。ちゃんと他の場所も撮って来てます。」

 

「どれどれ…!なんてでかさだ!よくこんなバカでかいスライムを倒せたな!本来ならこのでかさのスライムがいる場合はDランクの依頼となるものだ!ギルドへ行って依頼ランクの設定をギルドで上げてもらおう!」

 

 そう捲し立てられて管理人さんとすぐさまギルドへと向かった。

 

「あらタイガーアイ様お帰りなさい。あら?その方は?」

 

「あー、すまんわしは下水の依頼を出した者だ。とりあえずこれを見てもらいたい。」

 

「どれどれ…。こんなに大きなスライムが下水に!」

 

「そうだそれをタイガーアイ君が倒してくれたのだ。だから依頼ランクをGランクからDランクに引き上げが出来るかどうかを相談しに来た。」

 

「ギルド長にこの映像を見せてから決めます。」

 

 そう言ってドタドタとギルドの奥へ走った受付さんしばらくすると走って戻って来た。

 

「ギルド長はDランク相当の依頼になると判断されたので報酬は100ゴールドとなります。よろしいですね。」


 報酬が一気に増えたことで戸惑った。

 

「おいおい一体何を戸惑っているんだ。それだけのことをタイガーアイ君はしたんだ。遠慮せずに受け取れ。」

 

 遠慮しても意味がなさそうだったので渡された報酬を受け取った。

 

「分かりました。ではこれで依頼は無事終了です。お疲れ様でした。」

 

「タイガーアイ君お疲れ。わしはここいらで失礼するぞ。」

 

 急展開すぎて何が起こったか分からないまま初めての依頼は無事クリアしたのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る