13.初めての依頼その3

      〜初めての依頼その3〜

 

「なんだこの大量のスライムとバカでかいスライムはたまげたなぁ。」

 

『勝手にたまげとけ』『なんやこれ。』『本当にたまげた』『絶対Gランクの依頼じゃないだろ。』

 

「とにかくでかい!とりあえずダイスを振るぞ!」

 

 出た目は三、日本酒が三本出てきた。

 

「酒だと〜!くそっ使う予定のなかったマシンピストルを使うぞ!」

 

『終わったな。』『初デスか〜?』『撃てー撃てー!』

 

 マシンピストルをとにかく撃つ!とにかく撃つ!大量のスライムたちは全て弾け飛んだ。それと同時にマシンピストルは弾切れとなった。しかしまだバカでかいスライムが残っている。どうする?どうする?…そうだ!

 

「うおー!お前液体が好きだろ!こんな日本酒全部くれてやるー。」

 

 そう叫びながら日本酒の蓋を開けてバカでかいスライムに投げつけた。日本酒も吸収されていっている。

 

「お前日本酒を吸収したな!この火をつけたライターでも喰らえよ。そして燃えろ燃えろー!」

 

「ピギー!ピギー!」

 

 アルコールを含んだバカでかいスライムは炎に抱かれて苦しそうな声をあげている。

 

『行けるか!?』『タイガーアイ頑張って!』『倒せ〜!』『頑張れ〜!スライムを殺せ〜!』

 

 炎がなくなるとそこには半分くらいの大きさになったスライムがいた。残りの武器でどうにかするしかない。

 

「お前のそのコアもらうぞ!」

 

 そう言いながらハンマー投げみたいに棍棒を投げつけコアに当てる。ヒビが入りコアがビリヤードの玉のように弾かれがスライムの中から飛び出た!すぐさま駆け寄りナイフをヒビに突き立てる。しかしナイフが折れた。棍棒は遠くにあるし、あれを使うしかない!

 

「こんなに早く使いたくなかったが緊急だ使うぞー!」

 

 そう叫びステッキを取り出す。ステッキは仕込み杖だ。鞘を抜きヒビに突き立てる。ヒビが広がりコアはバラバラに砕け散った。

 

 九十一匹のスライムを倒した、スライムの魔石九十一個獲得した。91ゴールドを獲得した。

 ビックスライムを倒した、宝箱を獲得した。

 

 『うおー!』『仕込み杖だったのか!』『タイガーアイ!タイガーアイ!』『最高だよ!』『さすが!』

 

 バカでかいスライムは溶けていき宝箱となった。

 

「これは一旦持って帰ろう。」

 

 そう言いながら棍棒の回収とナイフの修復を終わらせ、宝箱をアイテムボックスに仕舞った。

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