11.初めての依頼その1

      〜初めての依頼その1〜

 

 学校から帰り宿題を終わらせゲームを起動する。

 

「はろはろ〜タイガーアイだよ〜。今日はね、みんなが楽しみに待っていた依頼だよ。俺も初めてだからドキドキが止まらないのさ。」

 

『はろはろ〜』『挨拶安定させろ』『ついに依頼だ〜。楽しみ〜。』『洗浄の力をぜひ。』

 

「おうおう、俺も洗浄はどんな感じかは気になってたからやってみるぞ。じゃあ管理人さんの所に行こうか。」

 しばらく歩いていると管理人らしき人がいたので声をかけた。

 

「すいません。依頼を受けたタイガーアイです。下水の掃除に来ました。」

 

「おおっ!君がタイガーアイ君かね。待ってたよ!すぐに掃除してほしい所だが少々問題があってねぇ…。あまりにも汚すぎてスライムが繁殖しすぎたんだ。だからスライムを倒しながらやってもらうけどいいかな?」

 

「大丈夫です。私はギャンブラーですが戦闘手段ぐらいはちゃんと持っています。管理人さんは入り口でスライムが出てこないか見張っててください。」

 

「そうか、助かるよ。くれぐれも気をつけたまえ。あとスライムのドロップアイテムは全部持って行ってもいいから。それとこのカメラで中を撮影してきてくれ。」

 

「はい気をつけます。ではそろそろ行ってきますね。」

 

「ああ、ご武運を祈っとくよ。」

 

 そう会話をし、中に入る。そして『洗浄』のスキルを常時発動する。一歩歩けば歩いた分だけ綺麗になる三十歩ごとに一枚ずつ写真を撮りながら進んだ。

 

『これは楽勝だな』『(依頼)勝ったな風呂入ってくる。』『スライムが気になるが』『雑魚だぞ雑魚!』

 

「おいおい、フラグをそんな立てるな俺が死ぬぞ。」

 

 そう楽しく視聴者と会話していると目の前にスライムが三匹こっちへ来た。

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