10.銀行

        〜10.銀行〜


「それにしてもお金が急に増えたよな。こんなに持ってたらスリにあっちゃうよ。」

 

 そう愚痴る。今の所持金は1.020ゴールドである。それの使い所に悩んでいた。

 

「タイガーアイ様、この町に銀行があります。銀行に行ってお金を預けましょう。今から貯金をしましょう。」

 

『そうだぞ。』『金は預けるに限る。』『貯金は大事』『貯めるだけ貯めてお高くて欲しいものを買う時にパーと一気に使おうぜ。』『宿屋の時以外で使わなさそうだし預けよう。』

 

「みんながそう言うなら、銀行に行くか!…と言うか色々あって時間を食ってるな。今日はもう依頼場所にたどり着いたらライブを終わろうと思うよ。」

 

「その方がいいでしょう。私も依頼場所に行くのにここまで時間がかかるとは思いませんでした。」

 

『確かに。』『それもこれも全部あの男のせいと言うことで。』『でも有名vtuberが本当に親衛隊囲ってるのだったらまた邪魔して来るんじゃないの?』『それはやばいな』『やばいと言うか面倒だな。』

 

「まあ、その時はその時でどうにかするよ。また不意打ちで殺しにきても『ステージ』で自分の領域に引き込めばいい話だし。そこに入ればもう全ては運試しだよ。俺も相手も、運と言う神様が微笑むのはどっちかと言うだけの話になる。」

 

『さすがギャンブラー!』『全ては神様の言う通り。』『蹴散らせ!』『向こうが来なきゃいい話だがな。』

 

 そう話していると銀行についた。人は並んでいない。建物の中に入り受付に声をかける。

 

「いらっしゃいませ!初めてのお客様ですね。お金を預ける際にはギルドカードをご提示下さい。ギルドカードは通帳の役割も担っています。」

 

「お金を預けにきました。とりあえず1.000ゴールドを預けます。」

 

「分かりました。では1.000ゴールドを預かります。…はい、終わりました。いつでも1.000ゴールドを引き出せます。ご利用ありがとうございました。」

 

 これでお金を預け終えた。その後何事もなく依頼場所へとついた。

 

「はい、依頼場所に着いたのでここで一旦終わります。また明日の学校終わりの夕方にライブをするからぜひ見にきてね〜。バイバーイ。」

 

『バイバーイ!』『明日のライブまで寝るか。』『楽しかった。』『早く俺もこれやりたい。』

 

 そう言ってるコメントを見ながらライブを終了するのだった。

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