前のエピソード――別視点その1.宝石姫　翡翠ミリア

　　　　　〜武器装備屋その1〜

　晩御飯とお風呂を済ませてライブを始める。

「こんばんは〜タイガーアイだよ〜。晩御飯とお風呂済ませたからライブ再開しちゃうぞ。」

『こんばんは〜』『さっきは大変だったね。』『ちょうどいい仮眠が出来た』『待ってた！』

「ありがとうね。依頼に行く前にあの男の武器と防具売ろうか。決闘で得たものだから大丈夫でしょ。」

「タイガーアイ様、少し進んだ所に武器装備屋があります。そこで売り払いましょう。」

「分かった武器装備屋ね。ここね、じゃあ入るか。」

　そう言いながら武器装備屋へと入る。様々な武器と防具が並び、奥には強そうなおじさんがいた。

「すいませんお兄さん。この武器と防具を売りたいのですが売れますかね。あっ、これは決闘で得たものです。盗んだりはしていません。」

「別におじさんと呼んでもいいぞ。そうだなどっちも相当使い込まれてるから劣化が激しいな。剣は2ゴールドで防具は3ゴールドだ。すまんが高くてもこれぐらいだ。」

「大丈夫です。売ります売ります。」

「はい5ゴールドね。何かしていくかい？武器と防具の売買や強化、ランクアップも出来るぞ。」

「その強化とランクアップ方法は？」

　そう聞くと木の剣三つと剣の絵が描かれた紙を一枚と1ゴールドを出してきた。

「まず強化だ。ここに木の剣がある、それにこの剣の絵を使って強化する。強化するには『武器強化』と言うスキルが必要だ。防具であれば『防具強化』のスキルが必要だ。それとそのスキルを使う際に料金が発生する。」

　そう言いながらおじさんはスキルを発動する、光ったと思ったら1ゴールドと一枚の絵が消えていた。

「これで強化は終わりだ。一回強化する度に1％ずつ攻撃バフがつく。最大100%までだ。強化していない状態はバフなしだ。次に強化するときは同じ紙を二枚と2ゴールドが必要だ。ちなみに紙はたまにしかドロップしない。宝箱からも出て来る時もある。強化しやすいのは武器、手、首輪、ベルト、服、靴の類だ。仮面や指輪も出るがたまにしか出ないからまだ種類は少ないぞ。」

「なるほど。強化するには紙を集めないといけないのか。」

「そうだ、次はランクアップについての説明だ。」