別視点その1.宝石姫 翡翠ミリア
〜宝石姫 翡翠ミリア〜
私は翡翠ミリア、宝石姫よ。このゲームを始めた頃は私が愛しい人もいて楽しくてしょうがなかったのに今はとてもつまらないの。それもこれも全部…。
「申し訳ございませんミリア様!例のライブ男を強制的に決闘に持ち込むスキルを使って逃げれないようにしましたが殺せませんでした!」
コイツ…いや訂正するとコイツらのせいだ。配信出来るようになったらすぐに配信するためにマネージャーからの助言でvtuber名でこのゲームをやっていたがまさか半日でリスナーが嗅ぎつけて来るとは…。
て言うか親衛隊って何?私はそんなの要らないのだけど、私は私が信用できるプレイヤーを集めなきゃいけないのになんで邪魔するのかしら。しかも最悪なことに自称親衛隊以外のプレイヤーは老若男女問わずほぼ全員このゲームを辞めてしまった。残っているのは私の愛しい人とライブ男ぐらいだ。
「ミリア様!あのライブ男は後回しにしてあの馴れ馴れしかった男を殺しに行きます。そろそろあの男もこのゲームを辞めるでしょう。心配はいりません!俺は丸腰ですがあの男はそんな俺よりも弱いです!すぐさま殺してお金とアイテムを献上します!」
それを聞いた私はとあるスキルを男に放った。それを喰らった男は体が宝石になっていったのだった。
「ミリア様!何故ですか!何が粗相をしたのであれば謝りますから許してください!嫌だ!嫌だあああ!」パキパキパキ
男は完全に宝石になったが私は気にしなかった。それよりも愛しい人が気になったがこの城から出られないので何もできない。
「ああ、本当につまらない…。」
そう私以外誰もいない広い空間で一人呟いた。
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