第二章 翡翠ミリアと言うプレイヤー
6.始まりの町その1
〜始まりの町その1〜
次の日、学校が終わるとすぐさま帰り宿題を終わらせゲームを起動する。そしてライブを始める前にフォーチュンとの会話を楽しむ。
「あと少しで夏休みに入るから。夏休みになればずっとこのゲームが出来るよ。楽しいから沢山やりたいな。」
「ふふっ、夏休みになったらぜひこのゲームを楽しんでください。そろそろライブ配信の時間です。」
「OK。じゃあライブ開始!こんにちは〜。タイガーアイだよ。いきなりですがこれから始まりの町に入ろうと思います。何が起こるかな?楽しみだね!」
『楽しみー。』『初めての街だ!』『ギルドに行こう!』『便利アイテムの調達が先だろ。』
「最初に行く所といえばもちろんギルドだろうがよ。回復アイテムとかの便利アイテムはいつでも買えるから(買うとは言ってない)後だ後。冒険者登録とゲットしたアイテムを売るぞ。お楽しみの買い物はそのあとだ。」
『おー。』『パパッと終わらそう。』『モンスターと戦うよりかは楽勝ですね。』
そう話ながら冒険者ギルドに入る。中には人が沢山いた。入ってきた俺を皆一瞬見たがすぐに目を逸らした。
「はぇ〜、ここがギルドですか。本当にファンタジーみたいでわくわくするな〜。」
そう言いながら受付へと向かう。
「いらっしゃいませ。ここは冒険者ギルドです。初めての方ですよね。登録なさいますか?」
「はい、登録します。あとドロップアイテムを売りたいのですが。」
「分かりました。では鑑定失礼します。…鑑定が終わりました。のでギルドカードを発行します。発行が終わるまでアイテムを売りましょう。売りたいアイテムを出してください。」
そう言われて俺はスライムの魔石とゴブリンの棍棒を二本渡す。
「これですね。スライムの魔石は1ゴールド、ゴブリンの棍棒は一本2ゴールドです。売りますか?」
「売ります。」
「分かりました。では5ゴールドです。どうぞ。」
5ゴールドを受け取り所持金は15ゴールドとなった。
「お待たせしました。これがギルドカードです。無くさないようにしてくださいね。無くしたら発行するのに100ゴールドかかります。」
「分かりました。気をつけます。」
「では依頼を受ける際にはそこの掲示板から依頼書をとり持ってきてください。あっ忘れてた、タイガーアイ様はまだGランクなので最高でもFランクまでの依頼しか受けられません。そこは気をつけてください。」
そう言われて掲示板へと向かう。掲示板に貼られた依頼はと言うと。
[下水の掃除をお願いしたい。 G 5ゴールド]
[スライムを3匹倒して。 G 5ゴールド]
[薬草をください。 G 5ゴールド]
Gランクの依頼はこんなものか。どれにしようか。
『スライムだろ。』『薬草を見たい!』『下水の依頼をこなすついでに町を散策してみては?』『下水依頼に洗浄のスキルが使えるかもしれないじゃん。』『それは盲点。ものは試しに。』『下水行こう。』
「視聴者様がそう言うのであれば下水の依頼を受けましょう。この紙を取って受付へと持っていく。製品版が出れば皆もこれをするのでしょうね。」
『やってみて〜。』『早くこれをやりたい。』
「依頼は決まりましたか?下水の依頼ですか。期限は3日です。『洗浄』のスキルがあればすぐ終わりますよ。そのスキルがなければ道具を支給します。」
「大丈夫です。では行ってきます。」
そう言いギルドを出るのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます