VRゲームはギャンブルと共に

5.始まりの森その2

　　　　　　　〜始まりの森その2〜

「スライムか、ギャンブラーはこのダイスで基本的に戦うらしい。そして何が出るか何が起こるかは俺にもわからない。」

　そう言いダイスを一つ取り出す。そしてダイスを振る。出た目は三、すると三色の光線がスライムへと放たれた。スライムは蒸発した。自動解体のスキルを使ってみると魔石が回収された。あとお金も1ゴールド獲得できた。

『うわーやべー。』『今回のは当たりみたいな感じか。』『運が良ければ強い感じか。』『強すぎて草。』

「おお〜すげぇ。ダイスと言うのはこう言うのか。面白い！ギャンブラーとしてエンジョイしてやるよ。」

　そう言いまた道なりに進む。すると今度はゴブリンが三体出てきた。全員棍棒を持っている。すぐさまダイスを振る。出た目は一。ナイフ一本が出てきた。

「武器のダイスか！とりあえず自分の力で戦ってみろってことか！しかしナイフ一本じゃ心許ない。ステッキも使うか。」

　まず一体が突っ込んで来る。横によけステッキで足を引っ掛ける。コケた隙にナイフを脳に刺す。残りの二体が突っ込んで来たのでステッキで突きを繰り出し一体のバランスを崩す。もう一体の攻撃は死んだゴブリンの棍棒で迎え撃つ。振りかぶった棍棒は腹に直撃しゴブリンは蹲る。その間にステッキで突いたゴブリンの頭をひたすら殴る。頭が潰れたのを確認して刺さっていたナイフを抜き未だに蹲っている最後のゴブリンに刺す。これで戦闘は終わりだ。ナイフを洗浄し、アイテムボックスにしまう。棍棒も三本ともしまう。お金は9ゴールド獲得した。ゴブリン一体3ゴールドだろう。

　コメントを見るとさっきよりも視聴者が増えていた。

『本人もくそ強いじゃねーか。』『カバーすればちゃんと強いじゃん。ギャンブラー。』『有名プレイヤーは雑魚だった？』『いや、ちゃんと調査してないんだろ。』『（悲報）某有名プレイヤーさん、ギャンブラーの調査を怠っていた。』『もうそのスレあって草』

「応援ありがとうね。ハラハラしたよ。あっ、町が見えてきたね。フォーチュン、もうライブは終了してもいいかな？明日また学校あるから。」

「はいよろしいです。このボタンを押しライブを終了させて下さい。」

「このボタンね。今日はこれで俺の最初のライブは終了だよ。みんな見てくれてありがとうね。じゃあねまた明日。バイバーイ。夜更かしはほどほどに〜。」

『乙〜』『お疲れ様です。』『明日が楽しみだ。』

　そんなこんなで配信が終わった。また明日みんなの為にライブ配信を頑張ろう。