プレ初夜 始まったら止まらない
コハルは震えながら快感の波が過ぎ去るのを待っていた。
「シンごめんなさい。恥ずかしい。こんなおもらししたの初めてやねん。ほんまごめんなさい」
「大丈夫や。俺の嫁やねんから気にするな」とまた動き始めた。
「シン。シンももう行ってほしい」
「コハル。意外と弱気やな。まだ夜は始まったばっかりやで」
「シン。それは許して。私まだそんなに行ったことないから」
「そうなんや。俺行ったらいったんやめような」 「うん」
僕はコハルに横になってもらった。そして動き始めた。
「コハルも一緒に行ってくれたらうれしいな」
「シンと一緒に行きたい」「一緒に行こう」
僕は律動を始めた。
「ああっシン。行きそう。シン行きそう」
コハルが言い始めたので僕もブレーキを外した。
「シン。行くっ。行くぅー」 抜き取ってコハルのお腹に出した。
コハルに握ってもらって動かしてもらいながら行った。
「ひやーぁ。気持ちよかった。一人でするより何倍も気持ちがええわ。
コハルも行ってくれたし言うことないくらいうれしいわ」
コハルも恥ずかしそうににっこり微笑んだ。
「旦那様にお褒めの言葉をいただいて幸せですわ」
僕はコハルに愛情いっぱいのキスをした。
ティッシュでおなかの上に出したものをふき取った。
「なあシン。変なこと聞くけど元カノと比べてどうなん? 気持ちよかったか?」
「コハルそんな比べるようなことを俺は言いたくない」
「シン。これは私が感想を聞いてるだけや。 比べてるんやない。私のきき方が悪かった。ごめん。ほんでどうなん?」
「一つ言えるのはコハルとするんは最高やってことやな」
「シン! それはほんまなんか!?」 「ほんまのほんまのマジやで」
「シン。うれしい!」
実際元カノとする時は暗かったし、お豆の場所も知らんかったというかもう完全に忘れてたからそこをどうこうすることもなかったし。
新しいことしようとしても首を振られて断られて顔の表情もなんも見えてへんかったから反応もわからへん状態で倦怠期の夫婦みたいになってたような気がする。
抱けるのはうれしかったけどなんかこう距離を置かれてるというか気持ちがここにないようなそんな気がしていたことを思い出す。
でもコハルとは体の相性は問題なさそう。
でもこれから新しい技を編み出していかなあかんし工夫も必要や。
けれど他の相性はどうなんやろ。
またおいおい考えていこう。そう思った。僕は忍耐強いから。
「今日コハルは外泊してもええの?」
「うん。今日は友達んちに泊まるって言って出てきたから」
お互いのものを触りながら話をしている。
「そうなんや。コハルは今ギタリストって言ってたけど音楽のジャンルは何なん」
「うーん」
「特に決まってはないけれどそこそこは弾けるようになっているから何でも行けるのかな。 アンっ」
「色っぽいな」「うふっ。感じる」 チュッ。
「でも私が好きなのは浜田省吾やねん」 「うそ。 ほんまに?」
「えっ。なんで?」
「俺も浜省大好きやねん。車の音楽もほぼ浜省やで」「えっ!そうなん」
「でもコハルの年でしかも女性で浜省って珍しいのとちがう?」
「そんなことないで。結構多いよ。お母さんの影響が大きいと思う。お母さん浜省ばっかりやから」
「そうなんや。なんかうれしいな」
その後もう一度シャワーを交代で浴びた。
僕が先にベッドに横になっているとコハルも横に並んでそして抱きついてきた。
僕らは抱き合いながら眠りについた。なんか、幸せな気持ちになっている。
でも展開が急で驚いた。
でもコハルのおかげで今日コハルと会うまで部屋の中でくよくよしてた自分が嘘のように元気になっている。
正直立ち直れるのかと思っていたけど、コハルを抱いたことで、コハルに好かれていると思えたことで自分に自信が出てきたのを感じる。
それは信じられないくらい早かったけれど恋に落ちたんやろか。
元カノには好かれている感じはしなくなってた。
抱き合ってても好かれているとは感じなかったんだ。
何か試されているようなそんな感じやった。
だからおかしくなったのか。
失恋の痛手はやはり新しい恋でしか癒せないみたいだ。
それがはっきりと分かった。
過去のことはもう忘れられると思う。
それがどんなにつらい事であっても今コハルといる楽しさに勝るものは何もないと気が付いたからだ。
コハルの積極的な性格に助けられた。ありがとうコハル。
明け方夢を見ていた。
山道を車で走っている。
隣は女性のようだけど誰かはわからない。
笑顔で話をしている。
目の前に何かが飛び出してきて僕はとっさにハンドルを切った。
車が崖から飛び出して落下していく。
落ちる瞬間は車の中だが、何故か映画のように飛び出した車を外から見ている。
ハッとして目が覚めた。
落ちるときの夢は本当に落ちるような感覚になる。
この夢は小学生の頃から何度か見ている。
「うおーっ。こわーっ」と横を向くと誰かが寝ている。
ビクッとしてしまった。 コハルや。
僕を求めてくれたコハルやった。
コハルの寝顔を見ていた。 かわいいやん。じっくり見たのも初めてや。
しかしこの娘が自分より小さい俺に惚れるなんてことがあるのだろうか。
疑問に思うことはあるが元カノに対するマイナスの疑問ではなくコハルのは前向きの疑問なんや。
全然違うもんやなと思った。
顔を見ているとコハルの目がゆっくりと開いた。コハルがにっこりとほほ笑んだ。
いい笑顔や。「シンおはよう。なんか恥ずかしいな」
あんた誰やって言われたらどうしようと思ってたけれど大丈夫だった。
コハルと見つめあっている。コハルの目はうれしそうな目だ。
この目はそう。多分僕に自信を与えてくれる、慈愛の目。
歌で瞳を探りあうっていう歌詞があるけれど、今まさにそんな状態だ。
コハルを抱きよせた。
僕はおはようと言いながらゆっくりと顔を近づけた。
コハルが目を閉じてくれたのでキスをした。
「コハル。噓みたいやけど、お前が好きになったよ」
「ほんまに?」 「ほんまや」
「シン、最初に私が言った通りやったね」
「何が?」
「奥手やけど始まったら止まらへんって」笑
「そんなことないけど今回は終われへんかもしれんな」
「シン、イヤーッ」
「でへへへへへー」
コハルの肌はやわらかく滑らかだ。
溶け込んでしまいそうな感覚になる。
昨夜それを堪能した。そしてまた今朝も。
コハルが愛おしい。
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