第6話
いやな予感がする⋯!!とうとう桜の木がなくなってしまうんだ!!しかし、話は私が予想していたものとはちがった。『桜をなくそうと考えましたが、それを理由に切るのはまちがった考えだとみて、桜の木を切ることはやめることにしました。これからも、わが校のシンボルとして、桜を大切にしていきましょう。⋯ピンポンパンポン』良かった⋯!!桜の木は切られないんだ!!教室は、みんな桜の木を切られるかもしれなかったことにおどろいていた。早く、森川先生と話がしたい!放課後、私は保健室へ向かった。
「先生!!」「あ、すみれちゃん。」意外にも、森川先生はいつもと同じ様子だった。「桜の木、切られないって放送で言ってましたね!!」私がそう言うと、森川先生はおちついた声で言った。私、職員会議のとき、校長先生に言ったの。桜の木をとても大切にしている児童がいるって。もちろんすみれちゃんの事よ。そうしたら、他の先生も、桜の木を切ることに反対だ、って言って、切らないことに決まったの。だから、すみれちゃんのおかげよ。ありがとう。」私は少し照れくさくなった。明日はいよいよ卒業式。花子ちゃんと6年生全員が卒業するんだ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます