第5話

「花子ちゃん、卒業しよう!」花子ちゃんが

私達と卒業式に出ればいいんだ。『でも⋯どうやって⋯?』「花子ちゃん、卒業式の練習のじゃまをしていたってことは私達が歌う合唱の曲知ってるんでしょ?」『歌えるよ』じゃあ、私のとなりで歌ってよ!」私がそう言うと、森川先生も賛成したようで「それはいい考えね。私が6年生のときに着た卒業式の服を貸してあげるわよ。」と言うと、花子ちゃんは初めて笑顔を見せた。そして、再び姿を消してしまった。そしてやってきた卒業式の前日。桜かなくなってしまう日だ。花子ちゃんの悪意は消えたから、桜の呪い(?)はなくなったはずだけど⋯。

桜が切り落とされちゃう⋯!!!

1日中ずっと桜のことを考えていたが、6時間目になっても桜は校庭にのびのびと生えていた。もしかしたら放課後かな⋯。そんなことを考えていると、『ピンポンパンポン』放送が流れた。『みなさんにお知らせがあります。最近、卒業式の練習で、体育館のステージの幕が落ちてきたり、具合が悪くなったりする人が多くなりました。そして、校庭の桜の木の周りの土が青むらさき色に変わりました。不思議なことが起こるのは、桜の木のせいだと考えたので⋯」

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