第20話

「ふん、そんなことを言っていられるのも今のうちさ。すぐにその美しい友情を壊してあげるよ!」

「あっ、待ちなさい!」

 つぐみがメルトレンジャーの仲間になる決意をした直後、マリスは亜美花たちに背を向けて走り出した。とても怪我をしているとは思えないスピードだ。

 薄暗い林の中を疾走していくマリスを、亜美花たちは懸命に追いかける。しかし、マリスの姿はあっという間に小さくなり、道の先に消えていった。

「まずい、もう不幸の蜜はかなりまで溜まってるぞ!」

「あと一回でも盗みを働かれたらおしまいだ!」

 かたわらを飛んでいるおばけたちが、焦ったように言う。

 すると、マリスが向かった方向から、少女の鋭い悲鳴が聞こえた。

 林を抜けて、住宅街に続く川辺の道に出る。道の中央では、六歳くらいの少女が怯えた表情で尻もちをついていた。彼女の視線の先にはマリスがいる。

「お嬢さん。いい子だから、そのお菓子を寄こしな」

「いやあぁぁっ!」

 少女は尻もちをついたまま、じりじりと後退る。その手には、小さな筒状のケースに入ったラムネ菓子がにぎられていた。

「待ちなさい!」

 亜美花が叫んだ瞬間、マリスは少女に飛びかかった。少女は自分の体を守るように、頭の上で腕を交差させる。その隙を見逃さず、マリスは少女の手からラムネを奪い取った。

 くるりと身を回転させて地面に着地すると、マリスはふっと頭を振って、ラムネ菓子を川に投げ捨てた。ラムネが小さな水しぶきをあげて川に落ちたのを見て、少女の顔に絶望が浮かぶ。

「うわあぁぁぁぁん!」

 少女が声を上げて泣き出した途端、どこからともなく雫の落ちる音がした。マリスの首輪についているガラスの瓶が、まばゆい光を放ち始める。

「おぉ、遂に! 遂に溜まった!」

 マリスが歓喜に顔を歪ませて、興奮した声を上げる。

 瓶はひとりでに首輪から離れると、マリスの前で願いを待つように浮かんだ。

 マリスは前足で瓶を抱えると、懇願するように口を開いた。

「不幸の蜜よ! 僕の体を元に戻してくれ!」

 マリスが叫んだその瞬間。小瓶の光が強まり、マリスの周囲で風が吹き荒れた。

 亜美花たちは風の強さに圧倒され、その場に立ち止まり、顔の前に腕をかざした。

「くそ、間に合わなかったか!」

 爽が吐き捨てるように言う。

 荒れる視界の中で、黒猫の体から、黒い靄のようなものが這い出て行くのが見える。それが空中で一か所に集まり、黒い翼の生えた青年の形になっていく。その下で、黒猫の体はパタリと地面に倒れ伏した。

 その光景を見て、亜美花たちは顔を強張らせた。

「あ、あれがマリスの本当のすがたなの……!?」

「人間の形をしているということは、かなり高位の悪魔ですわね」

 亜美花とハッピーが動揺をにじませて呟く。

 マリスは黒ずくめの服を着て、恐ろしいほどに美しい顔立ちをしていた。触れたら冷たそうなほどに肌は白く、目は人を視線で射殺せるのではないかと思うくらいに鋭い。

「あぁ、ようやく戻れた! 最高に気持ちいな!」 

 マリスは黒猫の体から出られたことを喜ぶように、解放感に満ちた顔でくるりと体を回転させる。

 亜美花たちは、どうしたらいいかわからずに立ち尽くしていた。それに気づいたマリスの大きい口が、ゆっくりと気味悪く弧を描いていく。

「やあ、つぐみ。ずいぶんと世話になったね。この恩は一生忘れないよ!」

 心を抉るような呪詛めいた言葉をかけられて、つぐみの顔は悲しく歪む。

「それじゃあね、メルトレンジャー諸君!」

「あっ、待ちなさい!」

 マリスが手を振って、亜美花たちに背を向ける。

 亜美花が追いかけようと手を伸ばすと、マリスの体がすぅっと空気に溶けるように消えていった。

「うそ、消えた!?」

「もとの体に戻ったばかりで、瞬間移動は使えないはず。きっと、姿を透明に出来る魔法ですわ! まだ必ずどこかにいるはずですの!」

 驚愕した様子の千代に対して、ハッピーが身を乗り出して言う。

「でも、透明になられたんじゃ見えないよ!」

 光希が困った様子で言った、その時。

「あそこよ!」

 つぐみは足元にある小石を拾うと、斜め上の虚空に向かって投げつけた。

「あいたっ!」

 マリスの声がした。小石はある一点で跳ね返り、地面に転がっていく。小石の当たった場所は、空間が揺れるように波打っていた。

「つぐみ、あなたには見えるんですのね!」

「えぇ。透明でぼんやりとしているけど、どこにいるかは分かるわ」

 彼女の言葉を聞いて希望を見出し、亜美花たちの表情は明るくなっていく。

「よし、みんなでマリスを捕まえよう!」

 亜美花の言葉に、五人が神妙な面持ちでうなずく。少女を庇うように前に進み出ると、みんなはペンダントを力強く握った。

「変身!」

 亜美花たちの足元から、さわやかな風が吹き荒れる。体をらせん状に撫でて、風が空へ消えていくと、そこには勢ぞろいした六人の姿があった。

「これは……」

 つぐみが戸惑ったように、自分の手足を見る。

 薄紫色をしたオープンショルダーのパフスリーブシャツに、短いカボチャパンツ。その上にはフリルのついた真っ白いカフェエプロンを結んでおり、折り返しのあるショートブーツからは白いハイソックスに包まれた足が伸びている。シャツから見えるコックタイの結び目には、燦然と紫の宝石が輝いていた。頭にはシンプルなカチューシャがはめられ、三つ編みを解かれた髪は風に吹かれてたなびいている。

「鬱陶しい奴らだなぁ。仲間が増えたところで僕には適いっこないよ! 後で邪魔をされても困るし、今ここで消してやる!」

 どこからともなくマリスの声が聞こえ、亜美花たちの足元から後ろに伸びている影が揺らぐ。そこから黒い触手が這い出て、亜美花たちの足を掴もうとした。

「まずい、逃げろ!」

 芯平の声を聞いて、六人は走り出した。足元に出来る影から、触手が彼らを追いつめるように伸びて来る。影が付いて来ているということは、マリスも亜美花たちの近くにいるはずだ。

「優、麗! その子をお願い!」

「わかった!」

 亜美花は転びそうになりながら背後に呼びかけた。

「うおっ、あぶねぇ!」

 爽が足を掴まれそうになって飛び上がる。

「ダメだ、このままじゃ埒が明かねぇ! そうだ、オレンジ! ちょっと驚かせるぞ!」

「えっ、うわぁ!」

 爽が隣を走っている光希を肩に担ぎ上げる。

「これなら後ろを攻撃出来るだろ! 影を狙って撃て!」

「わかった! スイーツロッド!」

 光希は現れたロッドをしっかりにぎると、銃の形に変形させて、影の触手めがけて光線を放った。

「マジカルショット!」

「ぐあっ!」

 触手を狙撃するたびに、どこからかマリスの苦悶する声が聞こえる。

 触手の攻撃は防いでいるが、亜美花たちには時間がない。

 つぐみの変身がどれくらい持つか分からない以上、早く蹴りをつけなければ。

「ハッピー、マリスを倒すにはどうすればいいの!?」

 亜美花が肩の上のハッピーに問う。

「みんなで一点を同時に撃つのですわ! そうすればさすがの悪魔でも消えるはずです! そのために、まずは透明化の魔法をやめさせるのですわ! つぐみ、頼みましたわよ!」

「了解! マジカルショット!」

 つぐみは取り出したロッドを銃の形に変形させると、体を捻って斜め後方を撃った。先ほどと同じように、空間が奇妙に波打つ。本体を攻撃されて弱っているのか、足元の触手が徐々に消えていく。

「そこか!」

 五人は立ち止まって振り返ると、ロッドを構えて、つぐみと同じ場所を狙って連射していく。

 すると、徐々に虚空に色がつき、マリスが姿を現した。

「うっ、くそ……!」

「今ですわ! 心臓を狙いなさい!」

 ハッピーのかけ声で、全員がマリスの心臓に狙いを定める。

 放たれた光線は一か所に重なり、マリスの体を突き抜けていった。

「ぐあぁぁっ! あと少しだったのに……!」

 マリスが苦悶の声を上げて体をよじる。その体は足元から砂のように変わり、風に吹かれて消えていった。

「……終わったんだね」

 マリスのすがたが完全に消え去ったのを見つめ、亜美花は小さくつぶやいた。


「ううっ……! 短い間でしたけれど、お世話になりましたわぁぁ!」

 数日後。お菓子の国のエネルギーが戻ってきたことが確認でき、ハッピーは帰ることになった。近所の公園にみんなで集まり、今まさに彼女を見送ろうとしているところだ。

 一緒に過ごしたのは三か月弱だが、その間に本当にいろんなことがあったと思う。

 いざ別れの時になると、ハッピーは大号泣して亜美花に抱きついた。

「もうハッピーってば! 一生のお別れじゃないんだから、そんなに泣かないの。可愛い顔が台無しだよ!」

「そうそう、また遊びに来ればいいじゃない」

「いつでも待ってるぜ!」

 千代と爽が笑顔で言う。光希や芯平、つぐみに優と麗も、やさしい顔でうなずいている。

「ありがとうですわ……! そうだ、亜美花に渡そうと思っていたものがあるんですの」

 ハッピーはずびずびと鼻をすすりながら、両手を前に出す。その上でポンと光が弾けて、小さなコンパクトが現れた。金色の丸いコンパクトの表面には、六つのしずく型の宝石が、まるで花のように放射状に埋まっている。亜美花たちのペンダントの色と同じだ。

「亜美花が昔使っていたコンパクトに魔力を込めましたの。これを使えば、離れていてもわたくしと連絡が取れますわ。わたくしも同じものを持っているので、寂しくなったら連絡してくださいな」

「寂しいのはお前のほうだろ、ちんちくりん!」

「そうだそうだ!」

「誰がちんちくりんですって!」

 おばけの言葉に、ハッピーは目を吊り上げた。

 コントのようなやりとりに、やわらかな笑いが起きる。

 ハッピーからコンパクトを受け取った亜美花は、その表面を穏やかな表情でそっと撫でた。

「必ず連絡するね」

「待ってますわよ! うぅ、それでは名残惜しいですけれど、―――ごきげんよう!」

 そう言うと、ハッピーは手を振って空の彼方へ消えていった。


 事件が解決し、つぐみはとある場所を訪れていた。

「へぇ、こんなところにあんのか」

「知らなかったぜ」

 他人事のようにいう双子を引き連れて、立ち並ぶ墓の間を歩いてく。ここはひだまり町の寺の中にある墓地だ。

 双子とは数年の付き合いだが、場所がわからず一度も墓を参ったことがなかった。本人たちは幽霊として気ままに生きているというのもある。

 しかし、つぐみはどうしても来たかった。マリスとの一件を通して、双子の大切さを感じたからだ。

 双子をこの世に生んでくれてありがとう。彼らの先祖に、そう挨拶をしたかった。

 少し歩くと、住職に伝えられた墓が目に入った。墓石には双子と同じ苗字が彫られている。

「俺たちの死体、ここに埋まってんの?」

「何か実感わかねぇなー」

「優、麗。あなたたちってば、本当に他人事なのね……」

 つぐみは苦笑いしながら、花立てに菊を飾った。線香に火をつけて、墓前に供える。

 つぐみが手を合わせていると、そこに静かな足音が近づいてきた。

「あの……」

 顔を上げると、四十代くらいの小綺麗な男女がつぐみを見ていた。彼らの姿を見て、双子が目を見開く。

「パパ、ママ……」

「えっ、この人たちが……!?」

 思わず口にしたところで、つぐみはパッと口を覆った。きっと二人にはひとりごとを言う変人と思われたに違いない。

 つぐみが気まずく思っていると、女性が呆然とした様子で言った。

「あなた、息子たちのことを知っているの? さっき名前を口にしていたわよね?」

「二人の友だちにしては、少し若いように見えるんだけど……」

「えっと、その……」

 つぐみはどうしたものかと思案する。

 こういう時、上手くごまかせたらいいのだが、納得させられるような嘘が浮かばない。

 正直に事情を話す訳にも行かないし―――

「パパ、ママ! 俺らのこと見えねえの!」

「ずっと、待ってたんだぞ! 何で会いに来てくれなかったんだよ!」

 つぐみが押し黙っていると、双子が男女のもとに行き、その周りを飛び始めた。もちろん二人は双子の存在に気づいていない。

 その姿が可哀そうになり、つぐみは覚悟を決めて口を開いた。

「あの、信じられないかもしれないんですけど……。私、幽霊が見えるんです!」

 目を見開いた二人に、つぐみはこれまでのことを話した。

 火事の跡地に建ったアパートで、優と麗に出会ったこと。自分が辛い思いをしているときに、彼らがそばにいて支えてくれたこと。彼らは毎日笑顔でいるということ。

 つぐみの拙い説明を聞くと、女性は声を震わせて言った。

「優と麗は、もう苦しんでいないのね……?」

 女性の問いに、つぐみは静かにうなずく。

「いま、お二人の隣にいますよ。ずっと会いたかったって、どうして会いに来てくれなかったんだって言ってます」

 そう言われて、男性がひどく申し訳なさそうに顔を歪める。

「実は事件があってから、二人ともあの場所がトラウマになってしまって、すぐに引っ越してしまったんだ。最近、ようやく来れるようになったばかりで……」

 男性の隣で、優は「それなら仕方ねえな。パパは泣き虫だから許してやろう」と言った。彼の目元も、少しだけ赤くなっていた。

 そっくりそのまま、二人にその言葉を伝える。二人は互いを支えるように抱き合い、大粒の涙を流した。

 双子の両親に別れを告げて寺を出ると、道の先でこちらに手を振る人影が見えた。

「あっ、つぐみちゃん!」

「……光希くん?」

 笑顔で駆け寄ってきた彼を見て、つぐみは首を傾げた。

「どうしたの。この辺に用事だった?」

「ううん、今日お墓参りに行くって言ってたから、もう終わったかなーって迎えに来たの。あのね、校庭の花壇でコスモスがたくさん咲いたんだ! すごくきれいだから、つぐみちゃんにも見せたくって!」

 きらきらとした目で言う光希に、つぐみは思わず顔がほころぶ。

「いいね。コスモス見てみたいな」

「やったぁ! ねっ、今から行こう!」

「わっ」

 光希に手を引かれて、つぐみは駆け出した。

「あっ、何やってんだよ! ちびすけ!」

「つぐみは渡さねぇぞ!」

 後ろで双子がやんやと騒ぐ声を聞きながら、つぐみは弾けるような笑顔を浮かべた。


「おーい、千代!」

「先輩!」

 放課後。千代が部活へ行こうと学校の廊下を歩いていると、後ろから爽が駆け寄ってきた。

「どうしたんですか?」

「あのさ、お前こういうの興味ある?」

 爽は千代のもとに来ると、二枚の小さな紙を差し向けた。近所の水族館のチケットだ。

「さっきクラスメイトからもらったんだけど、千代が好きそうだなって思って。今度一緒に行かね?」

「えっ、あの、水族館は好きですけど……」

 突然の誘いに、千代はパニックに陥った。

 顔が熱い。頬が赤くなっていることに気づかれていないだろうかと不安になる。

「あっ、でもいいんですか先輩。受験勉強があるでしょう?」

 爽はこの間の全国大会で部活を引退している。あとは志望校に向けて勉強するのみだ。

 勉強が苦手だと公言している爽を心配して言ったつもりだったが、また辛辣な言い方をしてしまっただろうか。

 千代が心配になっていると、爽はカラカラと笑った。

「たまには息抜きも大切だろ? まあ、千代がいたら図書館でも楽しいだろうけどな!」

「………えっ!?」

「それで、行かねぇの?」

 何だかとんでもないことを言われた気がする。

 はやる鼓動を抑えて、千代は水族館のチケットを受け取った。


 亜美花は自転車に乗って、少年と出会った公園に向かっていた。

「……あっ!」

 公園の入り口に着くと、向かいから見覚えのある人影がやってくるのが見えた。

「おーい、芯平くん!」

「えっ、亜美花さん?」

 名前を呼ばれた芯平は、驚いた様子で顔を上げた。

「偶然だね。どこに行くの?」

「ここの公園! ちょっと散歩したくなって」

 亜美花が言うと、芯平は目を丸くした。

「俺も同じ。よかったら一緒に歩かない?」

「うん!」

 亜美花は駐輪場に自転車を置くと、芯平と並んで公園に足を踏み入れた。

 園内に咲き乱れるコスモスが、涼しさを感じる秋風に吹かれて揺れている。

 その間を縫うように横たわるレンガの小道を歩きながら、二人は今日学校であったことや最近見たテレビや本など、他愛もない話をした。

 平然を装っているが、亜美花の胸は爆発寸前だ。

 まさかこのタイミングで、彼と会うとは思わなかった。言葉の通り、何となく散歩に来ただけだったのに。 

 そんなことを思っていると、亜美花たちはいつの間にか、園内の隅にある林の入り口に着いていた。

「ずいぶん奥まで来ちゃったね。もう戻ろうか?」

 ここから遠くに見える公園の入り口を見て、芯平が身を翻す。

 一歩踏み出した後ろ姿を見て、亜美花の記憶があざやかによみがえる。

 あのとき、亜美花は遠ざかっていく少年の背中を見つめることしか出来なかった。

「待って!」

 呼び止められて、芯平が振り返る。彼は驚いた様子で目を瞬かせている。

 いつか聞こうと思っていた。それは今しかない。

「私たち、前にもここで会ったことがあるよね?」

 亜美花が思いきって聞くと、芯平はまるで時が止まったように目を見開いた。そして、ゆっくりとうなずく。

「あのね、私ずっと伝えたかったことがあるの!」

 亜美花は目に涙を浮かべえて笑うと、胸にしまっていた五文字を口にした。

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