第37話 いただきま〜す!

「「では、いただきま〜す!」」


「んっ?美味しい!!」


「でしょう?美味しいよね!!」


盛本さんが用意した夕食をいただきながら、


「食べながら聞いてほしいんだけど……」


「うん!何かな?私も聞きたいことがいっぱいあるんだけど。」


「先にどうぞ。何でも答えるよ?」


「ズバリ!盛本さんとはどうゆう関係かな?ただの家政婦さんじゃぁ無いよね!さっきのやり取りは普通じゃなかったからね。」


…………ズバリ過ぎるよね?

何でも答えるよといった手前、誤魔化すのは良くないよね?


「遠縁の幼馴染みで、『一年位前』から家政婦してもらってる。」


「それだけ?一年位前ってことは、由美香さん関係あるの?」


鋭いな?何れは話さないといけないんだから、今全部言っておこうか。


「契約して、『あてがい女』してもらってる。」


「………いきなり、ぶっちゃけたわね?夫婦同然って事だよね?」


「うん。『あてがい女』の意味、知ってるんだ。その通りかな?由美香と別れてから、実家から『変な女』と遊んで引っ掛からないように送り込まれて来たんだ。」


「まあ、そういう『環境』で育ったからね。

結婚相手が見つからなかったらそのまま盛本さんと?」


「契約により、それは無いんだ。まあ、後継ぎが出来た後か生まれなかった場合はぼくの子を産んでもらう事になってるけど。」


「じゃぁ、いつもなら帰った後は彼女とよろしくヤッてるってことだよね?」


「その通りだね。そういうわけで、卒業したらすぐに僕の結婚相手には子作りしてもらうからね。藤城さん、覚悟してね?」


「………わたしで良いのかな?」


「今のところは、藤城さんさえ良ければ。」


「由美香さんも、まだ貴方を諦めてないからね?私も『諦めない』けどね!」

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