第36話 おかえり〜?

「ただいま〜!」


「おかえり〜?」


「先に知らせた通り今日から藤城さんが一緒に暮らすから、ヨロシクね!」


「……………それはよろしいのですが、私は今夜からどうすればよろしいのですか?」


「何も変わらないよ?」


「……………夜の『お勤め』は?」


「減るかもしれないけど、変わらないかな?

改めて紹介するね、藤城さん、隣の部屋に住んでいて『家政婦』してもらってる盛本さん。大学で会ってるから知ってると思うけど。」


「よろしくお願いします、盛本さん。」


「……………よろしくお願いします、藤城さん。

夕食の用意は、テーブルに温めて出しておきました。明日の朝食の用意はいかが致しますか?」


「いつもの時間に『三人分』用意、お願いね。」


「……………私の分もですね、かしこまりました。」


「盛本さん、話し方が硬いよ?いつも通りでお願い!」


「……………硬いのは、綾本君も同じだよね?いつも通りに『咲良』って呼んでくれないんだね!」


「……………分かった、明日時間を取って話し合おうか。」


「承知しました。では、藤城さんも、おやすみなさいませ。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る