第35話 ただいま〜!
地下駐車場に車を止めて、荷台から買い物袋をおろしてエレベーターでエントランスホールがある一階へ。
「佐々木さん、ただいま〜!」
「綾本さん、お帰りなさい。」
「はい、これいつものお土産!荷物預かってもらって、ありがとうございました。」
「どういたしまして。お土産ありがとうございます。お荷物はお部屋へ運んで、『お手伝いさん』にお預けしてあります。」
コンシェルジュの佐々木さんにお土産のお煎餅を渡して、藤城さんを紹介する。
「今日から同居する藤城さんです。宜しくお願いします。」
「あら〜、。綾本さんも、羨ましいわね。藤城さん、佐々木です。宜しくお願いします。」
「はい、佐々木さん宜しくお願いします。」
「藤城さん、何か困ったことがあったら佐々木さんは頼りになるから相談してね。」
「綾本さん?私を褒めても何も出てきませんからね?」
「佐々木さんやだな〜、本心ですよ?いつも助かってますから!」
「…………………………ありがとうございます?でも、それが私達のお仕事ですからね。それでも、嬉しいかな?」
「じゃ行こうか、藤城さん。オートロックの解除の仕方を教えるね!佐々木さん達コンシェルジュがいる時は開けて貰えるけど、時間外はパスワード要るからね。部屋番号入力してからパスワードは……………」
※※※※※※※※※※※※※※※
綾本君の住んでいるマンションは、思ってたより立派だった。駅近くの中層マンション郡の一角の地下駐車場に車を止めて、豪華なエレベーターにチョットだけビビりながら綾本君に買ってもらった荷物を手にエントランスホールへ。
コンシェルジュさんに紹介してもらいつつ、明るいホールを眺める。
オートロックの解除を教えてもらい、部屋番号とパスを入力しながら、
「もしかして、最上階?」
「そうだよ〜、結構いい眺めだよ。開いたね、じゃ行こうか!」
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