道の駅に同級生が堕ちてたので拾ってみた

第29話 調査結果 ②

氏名　藤城友子　本名　鈴木友子

生年月日　200X年4月2日

父とは死別　母は藤城家の後妻

養子縁組無し

高校卒業時に養子にする条件として縁談を強制されたために出奔したと思われる。

詳細は調査中

私立桜ヶ丘大学付属中学高校卒

フランスとイギリスに各１年間留学経験あり

中学高校共に生徒会長　成績優秀

……………藤城財閥のお嬢様か。

後妻の子とはいえ、学校や留学経験から考えると生活に不自由したとは思えないな。

続報を待つか…………

「藤城さんは、免許持ってるのかな？」

サービスエリアを出て、渋滞箇所を抜けて順調に走り出してしばらくしてから、尋ねた。

「取らせて貰えなかったんだ。」

「無いと仕事に差し支えるからね、すぐに教習所通おうね。」

「えっ、結構時間かかるんじゃぁ？」

「そこは、『権力』と『金』の力を使わせて貰うよ？３週間で終わらせようね？」

「ヤッパリ、『権力』あるんだ？」

「親のだけど、そこそこにね？」

「『金』は？」

「もう『仕事』してるから、自分で動かせる資金は結構持ってるよ。普通のサラリーマンの何倍かの月収は有るから。

まあ、親の威光はあるけどね。」

「旅館のアルバイトとは別だよね？

ただのお坊っちゃまでは無さそうね？」

「お願いだから、お坊っちゃまは辞めて、

トラウマがあるから。

あれはアルバイトとは違うからね！」

「ん、わかったわ、二度と言わないから許して。」

笑いながらだから、また言い始めるかもだけど。

「それよりも、帰ったら買い物するよ。まずは、洋服と靴かな？」

「嬉しいけど、いいの？」

「遠慮はいらないから。大学在学中は『全部』面倒見ると約束するよ。今後の詳しい事は今夜にでも。」

「下着も買って貰えるのかな？」

わざとらしく笑いながら、尋ねられた。

「僕に選ばせてくれるならね？」

「あら、また『脱がせて』くれるのかしら？」

「……………………………」

「なんで真っ赤になってるのよ！今更！！」

「……………ごめん、想像したらチョット嬉しかったから。」

「……………もうっ！」