File00_ミイラって動くの?

第9話

 どうも。今朝出勤したら早々に上から呼び出しがありまして。


 あ、上って言うのは上司のヨシダさんなんですけどね、ヨシダさんが呼びつけるもんだから何事かと思って局長室に行くと奥さんからって言われて紙袋を渡されました。


 あ、このヨシダさんの奥さんっていうのが私の妻の先輩の知り合いで、あ、その先輩の知り合いって言うのがまたおかしな商売をしていて、この人がなんでだか報道のヤスコさんとも古い知り合いだっていうもんだからみんなで鍋しよう、みたいな話になって、って、もう全然関係ない話をしてしまいました。


 あ、今回も例のイレイサーが起こした問題を書き留めておこうと思います。


 どうせ国家情報保安局から報告を求められますから。


 先を読み、先の先を考えておくことがプロデューサーに求められる資質だと考えております、プロデューサーのツノダです。


 今回はイハインのミイラ騒動について書いていこうと思います。


 あ、その前に。


 例のイレイサーはミイラ騒動の前にジンスレールの乱で初代皇帝が着けてた鎧のイレイス指令を受けていました。


 ですのでまず帝国の歴史から少しおさらいをしておく方がよいと思い、少し表にしてみようと思います。


 そもそも古代帝国は聖王歴772年に起こったジンスレールの乱で初代皇帝ハルム・ザハドが建国したとされています。


 772(帝国歴1) ジンスレールの乱において聖王国からの独立

 878(帝国歴106) イシヌ山浮上:ミイラ発見

 1002(帝国歴227) 旧王国で魔物大襲撃発生

 1007(帝国歴232) 帝国内乱 → オーフィア帝国建国


 今回のミイラ騒動はざっくり書くとこんな感じになります。


 現オーフィア帝国はこの内乱で誕生しました。


 内乱時、いえ、内乱前から魔導技術の発展を目指した帝国の技術が現在の帝国の発展に繋がっています。


 前にも書きましたが、最近では、魔導車・魔導船・魔導飛空艇、魔導列車など魔導を用いた機構が発展し、機械化も進んでいます。


 さまざまな物が工場で作られ、大量生産、大量消費が始まり、富の集中が起こり、格差は広がるばかりです。


 過去、この大陸には魔法も存在していたようですが、旧王国の魔獣大襲撃後なぜか魔法が使えなくなったのだそうです。


 まあイレイサーたちの武器、『オーシャン・スチール』や『ギリメカラ』から発せられる様々な効果は魔法なのだと思いますが、技術部にも基本的な構造は分かっていません。


 現在分かっていることは、魔導技術は元々魔法を基にした技術であり、魔法の適性があるものは限られている、という事です。


 ここまで書いてみて思いましたが、申し訳ありません。


 つい私の知識をひけらかしてしまいました。



 次回更新

 2023/02/12 02:00

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