第参問
「楠ノ木さん、ちょっと」
「どうしたのですか、岡部君」
「あれから周りっぱなしだし、少し休まない?」
「あら、そうでしたか?」
「楠ノ木さんが楽しみ過ぎてて辛い」
「それではどこかで座りましょうか。私は詳しくないですから、岡部君がいいと思う場所に連れて行ってくださいね」
「あ、ちょうど空いてるしここにするね。ちょっと待ってて」
「はい」
「お待たせ、はいこれ」
「ありがとうございます。これで晴れてマイナス40ポイントは帳消しになりましたよ」
「こんなのでいいの?」
「ええ、まあ。今日来てくださっただけでも十分なくらいですよ」
「そもそもどうして僕を……?」
「うーん、それがわからないのですよね。なんとなく? では違うような気がしていて」
「わからない……」
「さて第
「あれって。ま、まあいいけど」
「それではお手洗いだけ先に済ませておきますね」
「あ、うん」
「そうそう、これは差し上げます。何でしたら捨ててしまっても構いません」
「わかった」
「では後ほど」
「ん、これ……飲みかけ……!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます