楠ノ木彩姫は戦略家。

第七問

「岡部君、早速ですが」


「楠ノ木さん?」


「私、あなたの事が嫌いです」


「えっ……?」


「という訳で第七問いってみましょう!」


「一体どういうテンションでやってるの?」


「目の前の女の子があなたを嫌いました。さて、岡部君は何と言葉を掛けてわた、その子の機嫌を直すのでしょうか」


「問題自体が久しぶり感ある」


「早くしないと本当に嫌いになってしまうかも……ちらちらっ」


「それ心臓に悪いからやめて欲しい」


「制限時間は1分です」


「うーん、じゃあ。謝るから許して」


「じゃあって何ですか? 何かのついでですか? 許せません。次」


「何が原因なのか教えて。直すから」


「自覚していないのなら無理でしょう。あと若干の上から目線も気になります。次」


「有名パティシエ監修のエクレア」


「……ダメです」


「今何か反応しなかった?」


「していません。岡部君、人を物で釣るなんて。あなたお里が知れますよ?」


「エクレアにシュークリームもつけます、2個まで」


「…………ダメです」


「今絶対、ほら。耳がピクってしてたよね?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る