放送室の黒いCD
ぼくは放送委員だから、いつも通り帰りの放送をしていた。放送を終わらせて、1人でCDの片付けをしていると、ある物が目にとまった。それは見たこともない真っ黒のケースのCDだった。ぼくはケースを開け、CDを取り出した、CDも真っ黒で、放送室のまどから差しこむ光がはんしゃして怪しい輝きを放つ。さっそくCDを聞いてみる。雑音と混じって人の声が聞こえる。「5」…5?何のことだろうか、ぼくは数字のことが気になったので、毎日そのCDを聞いてみることにした。2日目は「6」。3日目は「4」。4日目は「2」。5日目は「1」。そして6日目の今日も聞いてみることにする。それにしても毎日中身が変わるなんて何でだろうか。そしてCDが流れた。「9」。ぼくは、数字の意味することが分かったしゅんかん、目の前が真っ暗になった。
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