take・80
「はい、という訳でですね、弓削必闘身さんです‼どうぞ」
「はいは~い‼弓削‼必闘身で~す‼今日からヨっくんの会に入ることになりました弓削必闘身です‼よろしくね‼じゃあ自己紹介します‼」
俺の無理やりのテンションの後に、しっかりと一片の曇りもないハイテンションを見せつけてくれた必闘身だが、やはり世間の目は冷たかった・・・。
「チッ・・・」
「元気だねぇ~」
「はいはい、分かったから少し黙ってもらってもいいかしら?で、随分と名を名乗るのがお好きなようだけれど、貴方は一体ここに何をしに来たのかしら?さっさと山にでも帰ってくれるとこちらとしては助かるのだけれど」
あからさまに圧を前面に押し出している長文は大変関心するのだが、その程度では痛くも痒くもなく、全くと言っていい程怯まないのが弓削必闘身である。
「貴方が棕櫚ちゃんでしょ‼噂通りの可愛さだね‼ていうかさ、湯川ちゃんも結構ウチのクラスでも人気あるしさ、咲川ちゃんも結構可愛いね‼ていうかさ‼この部活顔面偏差値高くない⁉ちょっとちょっとヨっくんさん?どういう事ですかこれは⁉」
「いちいち近ぇんだよテメェはよ‼」
必闘身の華奢な体が宙を舞う。早生の見事な飛び蹴りが必闘身の右腹部をしっかりと捉え、第三レーンの中腹に必闘身は沈んでいった・・・。かに思えた。
「ちょっとちょっと何すんのさ⁉」
「黙れこの害悪ドM女‼お前がいると碌な事がねぇんだよ‼早く消えろ‼」
「何だよも~、もしかして久しぶりだから照れてんの?わわちゃん♡」
「わわちゃん⁉」
いい感じに食いついている棕櫚さん。全く聞いていない湯川さん。
「いい度胸してんじゃねぇぞコラァ‼」
そしてしっかり日本語が危うい咲川さん。
と、このように毎度同じくして収集のつかない一同であるが、俺は気を利かせて、取れかけて見えかけている必闘身のブラとその向こう側をジッと見つめていた。
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