俺だけヘルモードな件~鬼畜難易度ですがその代わり確定レアドロップで最強です。病気の妹を治すために裏庭のダンジョンに潜りポーションを手に入れたい。借金一億あるけど現代のゴールドラッシュなので余裕で返す
第112話探索者はお金がかかる8 武具の受け取り
第112話探索者はお金がかかる8 武具の受け取り
先月の29日から11日の間、色々な出来事がった。
初めての対等な仲間が出来たり、集団戦や連携をしたり、他のパーティーを助けたり、時には他の探索者に攻撃される事もあったけど……そのおかげで大きく飛躍する事が出来た。
――――――――――――――――――
加藤光太郎
Lv.2
力:B(SSS)
耐久:C(SSS)
技巧:A(SSS)
敏捷:C(SS)
魔力:B(S)
幸運:H(H)
《魔法》
【
・『
・詠唱する事で金属に『
・『性質の強化』と、
【
・『
・『鬼種』特効。『竜蛇』効果増大。『
・一定領域内のステータスを低下・減衰させる。
・また魔法を弱める。
《スキル》
【禍転じて福と為す】
・
・
・モンスターの落とすアイテムの質が良くなる。またステータス幸運を表示する。
【
・力を溜め、全ての次の行動を上昇させる。
――――――――――――――――――
俺は豊橋駅で新幹線を待つ(“こだま”“ひかり”かは分からないが……)。
「結局、立花さんも付いて来るんですね……」
俺は呆れたように呟く……
なぜなら、大会側から会場に来いと言われているのは前日であり、前々日の今日から行く必要はないのだ。
「付いていったら悪いっていうの? 今日は武器と防具を新調する大切な日なのよ? 紹介したアタシとしても付いていかない訳には行かないわよ……」
「確かにそうかもしれないですけど……」
俺の反論はピシャリと斬り捨てられる。
「まぁ、コータローからそう言われると思ったからトモエちゃんを誘ったんだけど……あの子、『私はコータロー君と比べてまだまだなので、遊びに現を抜かす訳には行きません。申し訳ありませんがこの五日間は別行動です』との事よ」
――――と全く似てない物真似を披露する。
「物真似似ていませんよ……」
「おかしいなぁ『技巧』のステータスが高ければ、ある程度何とかなるって聞いていたんだけど……」
「じゃぁ『技巧』で嵩上げしてもダメなレベルだったんでしょうね……」
俺はしみじみと答えた。
「そういう事言う子には、ご飯奢ってあげないんだから」
「別に奢って貰おうなんて思っていませんよ」
「東京の地理に疎いだろうから、気を利かせてホテル取っといてあげたわよ」
「ありがとうございます」
そういえばホテルの予約をするのを忘れていた。
俺たちはそんな事を離しながら新幹線に乗った。
………
……
…
東京駅から乗り換えて防具を買った店に向かう。
場所は市ヶ谷から程近い、いかにも東京下町と言った場所で、周囲にも探索者向けの店はない。
店構えは立派なモノだが、引き戸越し僅かに見える店主の顔を見ると、やはり本能が入店を拒否する。
「ほら、何してるの行くわよ。テンチョー居る?」
ズカズカとブーツで歩いて行くと、砂が噛んでいるのか油不足なのかガタガタと鳴る引き戸を引いて店の中に入る。
そこに居たのは、白いワンピースに身を包んだ清楚系美人の女性だった。
「あ、胡蝶じゃない」
「あら、偶然ですね」
店内に居たのは、今回、俺の刀を打ってくれた
俺は挨拶をする。
「おはようございます。九条さん」
「加藤君も、おはようございます」
「店長さんに、刀預かって貰おうと思っていたんですが丁度いいですね。ここで納品させてもらいましょう」
そういうと、スポーツバッグを床に降ろしファスナーを開けると、中から出てきたのは綺麗な紫色の布に包まれた棒状のモノだった。
布を解くと中から出てきたのは一振りの野太刀と、打刀、そして短刀だった。
「先ずは野太刀です。銘は【
そういって手渡された野太刀の鞘は、飾り気が少なく最低限の装飾が施されているのみでどちらかと言えば無骨だ。
切っ先が当たる部分には金属で補強がされており、何処となく真ん丸な花のように見える。
それにしても、
「次は打刀です。銘を【
銅をアカと読む事自体初めて知った。
まぁ別に常に一番になりたいわけじゃないしが、今回のトーナメントでは縁起が悪いので出来れば使いたくはないな……
まぁ刀の銘は、持ち主が行った偉業によっても名前が変わるというし、暫く使って気に入らなければ名前を変えるというのもありだな……と自分に言い聞かせる。
「短刀の銘はありません。全て警察に届け出済みの刀剣ですのでそのままお使いになれます」
「代金は……明後日、明々後日が山場だと聞いていますのでその時にお支払いください」
「いいんですか?」
「ええ、ご武運をお祈りしております」
そういうと
「お忙しい方なんですね?」
「多分、遊びに行っただけよ」
「はぁ……」
「太刀の納品が終わったみたいだな……じゃぁ今度はこっちの調整をしようぜ」
「わかりました」
こうして俺は強面の店長と防具の最終調整を終えると、一度ホテルに荷物を置くために環状線に乗車した。
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