第61-63話7月31日出校日1-3

 長い長い夏休みも二週間を超えた7月31日の事だった。



「今日はダンジョンじゃなくて学校に行かないと……」 



 憂鬱だ。と内心で呟くと、愛車の鍵を回しグリップを握り軽くエンジンを吹かす。


 ブーン、ブーン。


 愛車のエンジン音 お と は好調で、憂鬱な月曜朝の溜息と憂鬱さを少しだけ拭ってくれる。

 襟のタイをぎゅっときつく締める。



「行ってきます」


「二輪はコケるんだから気を付けて走らせなさい。一号だってバイク事故を起こしてるんだから……」


「分かってる」



 フルフェイスのヘルメットのバイザーを下げ、駅までバイクを走らせる。

 当然のようにバイク通学は禁止されているので、近くの駅の駐輪場にバイクを止める。

 学校特に教室クラス内での居心地がすこぶる悪いので、いつものように始業チャイムがなるギリギリに登校する。


 再び気合を入れるためにえりたいをきつく締め、胸を少し張って教室のドアをくぐる。

 ピュー。換気の為に窓が開いていたのか、爽やかな夏の風が吹き抜ける。


 例の伝染病の名残だろうか? 個人的にはもう暑い時期なのだから、素直にエアコンを付けてほしい。


 珍しく乾いた夏風のせいかは分からないが、べっとり汚泥のように絡みつくような刺すような、兎角不快な視線を感じた。

 その視線を向ける表情をさり気なく伺うと、侮蔑や愚か者を見るようなそんな好奇心や蔑みを孕んだモノだった。


 舌打ちやら睨み無関心ならまだいい方な……そこまで嫌われるようなことしたかな? と内心で自嘲気味に笑う。


 俺は、窓側の一番後の席の一つ前……ハルヒ席の前……キョンの席に座る。

 普段ならブックカバーを付けたラノベを呼んだりして時間を潰すんだが生憎と祖父母の家に、自分のラノベや漫画は置いていない。そのため生憎と手持ちの本はない。


 はぁ……スマホで弄って時間つぶしするか……


 聞き耳を立てながら、スマホゲーのデイリーを進める。

 暫くすると、クラスの喧騒が戻りまるでパンダや珍獣を見るような奇異の視線は次第に鳴りを潜めていく……

 

 だが探索者としてダンジョンに潜った死線の経験が、一般人程度の誤魔化に惑わせることは無い。確実に見ている奴が数人いる事をまじまじと認識させらる。



「俺、駅前ダンジョン潜ってステータスだけ取って来た!」


「マジかよ! 俺はまだバイトかな……って言うかよくそんな金あったな」


「家は、おじいちゃんが甘いから……」



 ――――と探索者になった者やなろうとしているクラスメイトの声が嫌でも聞こえてくる。



「加藤クンちょっといいか?」



 ニタニタと気色の悪い笑みを浮かべて、挨拶もせずに話しかけてきたのは、俺が一軍の金魚のフンと認識している利根川とねがわだった。

 

 アレ本当に利根川で良かったってけ? 木曽川、豊川、長良川だったかもしれない。


「利根川君だっけ? 何か用かな?」



 出来る限りの愛想笑いを浮かべる。



「いや~用って程の事でもないんだけどさぁ~この夏に探索者デビューしたんだって?」



 その単語を利根川が口にした瞬間。クラスメイト達の視線が一気に強くなるのを感じる。みんなが会話を中断してこちら会話に耳を傾けているのがわかった。

 


「なあ、なあ! なあ!! なんで答えてくれないんだ? 冒険者になったって、空気の読めない陰キャのぼっち野郎のクセによォ! 夏休みで探索者になって少し遅めの高校デビューなんて目指しちゃってさぁもしかして、ダイゴのマネ?」



 「なんで答えてくれないんだ?」と言いつつ高圧的に接し、会話の間を開けない事で、相手に答えさせることをせずに一方的に糾弾する。

 ヤンキーや教師、自称弁論が巧い奴の手口そのものじゃないか……と俺は内心で呆れる。


 利根川の暴挙を止めようとする生徒は、残念ながらこの場にはいない。そう言った生徒は事前に雰囲気を察知したのか、この茶番を仕組んだ奴に誘導されたのか、この教室にはほとんどいないからだ。


……俺が探索者を始めたのは、全くそう言う意図が全く無かったと言えば噓になる。だけど今年この時期になったのは全て偶然だ。庭にダンジョンが出来るなんて普通は考えない。


 唾が飛ぶ距離で、身長180㎝近い男に怒鳴られているのに、全く恐怖を感じないのだ。

 周りが全部敵と言っていいこの状態においても、動悸も足の震えも、汗の一つさえもかいていない。


 上層で死にかけた経験のお陰だろう……こんな魔女裁判のような状態でも、と言うただ一点の安心感だけが俺の精神を落ち着かせている。



「ライセンス見せろよ!」



 ライセンスには、クラスメイトに見られて困るような事は一つを除いて書かれていない。……だがレベルだけは困る……俺がこの短期間でレベル2になっていると知られれば、レアスキルを持っていると勘繰られる可能性があるからだ。


 全国を見渡せば高校生冒険者なんて結構な数居ると思う。だけどステータスを持っていて、そこそこの能力を持っているのは一握りだ。それに加えてレベル2以上なんてのは、上位数パーセント下手したら1パーセント未満かもしれない。目立つのは流石に避けたいからだ。


 利根川が伸ばした手を払いのける。


 パチン!



「――――痛って! なにすんだ!!」



 声を荒げ抗議の意思を露わにするがそんなポメラニアンの威嚇程度で怯む俺ではない。



「お前が俺のモノを奪おうとしたから、払いのけただけだ。

 窃盗って知ってるか? 馬鹿なお前にも分かるように説明してやる……他人の占有するモノを、暴行や脅迫の手段をとらず所有者の意思に反して窃取することによって成立する罪だ! 約5年という短い期間しか存在していない探索者だが、中にはお前のように犯罪を犯した者も存在している。その判例の多くが一般人よりも重い罰を受けているが……その薄汚い手、退けてくれる?」


「――――っ!」



 利根川は弱者に強くでて強者には従順な、風見鶏なので弱者と思っていた奴にやり返されて固まってしまったようだ。

 格付けしていないと生きていけないとかお前動物かよ……ま、暴力を使って格の違いを思い知らせた俺は、偉そうなことは言えないけど……



「そう言えばなんだけど……なぁ利根川、俺が探索者だって誰から聞いたんだ?」


 俺は当然の疑問を口にした。


 俺は優しく声を掛ける。だが数百にも及ぶモンスターの命を奪ってきた俺、その俺から滲み出た殺気を纏う雰囲気に飲まれたのか、利根川は「ヒっ!」と短い悲鳴をあげる。

 恐怖のせいか利根川は、「ぶっ殺す!」とお決まりの文句を言うと、喧嘩慣れしていないのか大振りのパンチ放つ。


 パンチと言うよりも失敗した投球フォームって感じだな……大振りである事に加え、レベル2の『ステータス』の恩恵と立花さんの特訓によって、利根川のパンチはハッキリと見える。しかもステータスが低いのか、戦闘経験が少ないのか余裕を持って返しを決める事ができるほど遅かった。


遅いな……


 俺が何か策があるのか? と勘ぐってしまう程に……


 俺は繰り出された右腕を左手で掴み、右手で制服の胸倉を掴むと右足の踵で払いのけるように膝を蹴り飛ばし、右手と右足で反対の力をかけて利根川のバランスを崩して投げる。いわゆる大外刈りという柔道の投げ技を我流でアレンジしたものだ。


 利根川からしたら、瞬き程度の刹那の時間で気が付いたら投げられていたと言った所だろう。

 一応怪我をしないように左手で、利根川の右手だけは持っている。



「探索者ってのはさぁ『ブッ殺す』と心の中で思ったならッ! その時すでに行動は終わっているんだッ! 殆ど毎日ダンジョンに潜ってたからよぉコボルトやゴブリンと戯れてたから、お前みたいな奴の扱いは慣れたんだ」

 

「――――っ!!」



 ゴブリンやコボルトと一緒にされたことが、自尊心を傷付けたのか声にならない声を上げ絶叫する。


 俺は利根川の右手を離し制服を整える。



「言葉で解決を計るのが文明人だ。お前のみたいに直ぐに暴力に走る奴は猿や野蛮人と一緒だ」


「ちっ!」


「探索者ギルドで会わない限り、知らないハズだよなぁ? 最低でもD級装備が居るんだそれを満たせるのは、この教室にいる生徒の内数名ぐらいだろうよ。なぁ……横井?」



 俺は一番怪しいと感じている。冒険者になった事で一軍入りを果たしている横井を名指しで呼ぶ。

 こいつとは短く浅い付き合いだが俺には分かる。こいつは裏で暗躍し、二番手として美味しいところだけを得よとする狐のような奴だ。


「あ、バレた? ホントゴメンな……悪気はないんだ。前に加藤ぽい奴をダンジョンで見てさ、妹さんが病気って言ってたから回復薬が必要な病気なのかなって思って、話したらこんな風になっちゃったんだ。もしそうなら、妹さんの病気が治る見込みがあるって事だろ? 闇雲にバイト漬けの頃よりは、希望があるんじゃないかって話してただけなんだ……」



 横井の反応は、気持ちの悪いぐらいこちらの敵意を削ぐものだった。適度に茶化しを入れつつ、謝罪の言葉を口にする。そして、悪意からの行動の結果ではなく、善意の行動が裏目に出ただけだとアピールする事で、俺を攻撃し印象の悪くなった利根川一人を悪役にして切り捨てる事で、自分も被害者であると言うムーブを作ってそれを周囲にアピールする。

 実に巧い。俺や、利根川を含めた数人は「どう考えてもお前のせいだろ!」と言う気持ちはあるが他の数十人は、「善意の行動が裏目に出ただけなのに……それを責めるなんて、加藤と言う奴は最低な奴だ!」と感じる事に成る。


 クラス内において立場が上の横井が内心はどうあれ、謝罪の言葉を口にしているのだ。俺の感情にままに奴を糾弾すれば、証拠が揃ってない以上、モブで陰キャでぼっち(自業自得)の俺が悪役になってしまう。

 認めたくないものだが、これが現実。これがクラスカースト……立ち位置の差だ。


 爽やかないい奴と言うイメージを持たれている横井のイメージを逆に利用する。



「わざとじゃないんだろうけどさ、こうやって注目されたりすのは少し気分が悪いかな……妹の事だって触れて欲しいような話題じゃないし、皆だって聞いてて楽しいような話でもないしね」


「――――センシティブな話題だった。ホントにゴメン! でもなんでわざわざこの夏から冒険者なんて始めたんだ? 例えばポーションが欲しいなら金はかかるけど買えばいい話だ。金があったのなら、高校入学と同時にライセンスを取ればよかっただけの話なのに……」 


 横井はハッキリと言葉にせず。「ゴールデンウイークにでも取得すればよかったのに……俺見たいに……」と言うニュアンスを含ませた。

 だが既にソコは責められても痛くも痒くもない。大義名分があるからな……


「ああ、その事が出来たんだ。ダンジョンを管理する建物を建てるローンを組むのに、俺が冒険者になると都合が良かったんだよ。

 それに爺ちゃんに、スタンピードが起こった時のために冒険者の資格と、ある程度の強さを手に入れろって言われてね。妹の側に居てやりたいんだけど仕方なく潜っているってわけさ、そのお陰で死にかけたしレベル1にもなったよ」



 つまらない理由だろ? とでも言わんばかりに理由を喋る。



「お、おい。家の庭にダンジョンが出来たって言ったよな? 確かお前徒歩通学だよな? 駅前よりも近くにダンジョンがあるって事か?」



 横井は声を荒げ興奮を露わにする。

 俺は否定も肯定もせずにニッコリと微笑んだ。



「いつ完成するんだ?」


「二週間ぐらい前に見つけて今は業者がもう入っているから……国と県と市が助成してくれても一億円のローンを組んだよハハハハハ。いつ終わるのかと言われても業者じゃないから分からないよ……完成したら是非来てくれよ。駅前ダンジョンよりは人が少なくなると思うよ?」



 ――――と大事な部分を濁して説明する。駅前ダンジョンよりはアクセス悪いからなぁ……路線バス増やして対策するかんじかな? 今度鳥山さん来るって言ってたし聞いてみよう。 



「れ、レベル1って言ったか? 嘘だろ? 夏休み中どれだけ早く取ったとしても、二週間と少ししか立っていないのにレベル1で、あの攻撃に対処できるってどんなズル使ったんだよ……」



 中の上と言ったところのイケメンでもブサイクでもない顔立ちの少年……ダイゴがボソっと呟いた。どうやらコイツはレベルを得るのに苦労したようだ。


 確かこの夏前に冒険者デビューしたんだっけ……まぁこんな速度でレベルが上がったなんて話は、俺も聞いた事ないんだけど……



「まあまあ、レベルだけは“ライセンス”に刻まれる……偽装行為は重罪だ……」


「俺も疑われたままだと気分が悪い見ろよ」



 俺はライセンスを見せつける。



―――――――――――――――――――――――――――――


氏名 加藤光太郎 平成xx年xx月xx日生


住所 豊橋市xxxxxxxxxxxx 

交付 令和xx年07月18日 30021  

202x年(令和xx年)7月06日まで有効

特殊地下構造体武装探索許可書

位階  1

スキル 申告なし

魔法  申告なし

番号 第 213456 号        

                  愛知県

                 公安委員会 


―――――――――――――――――――――――――――――



 俺は表記の変わっていない。レベル2に位階が上昇したという申請は出したものの。実際に交付されるのは早くて一週間ほどの時間がかかるということで、現状俺はレベル2と記載されたライセンスを所有していないというわけだ。


「レベル1の冒険者……でも! じゃぁなぜ、俺の拳を受け止めれたぁッ!!」


 叫ぶ利根川を周囲のクラスメイトが宥める。


「武器や防具で底上げしたんだろ? 裕福な家はいいよなぁ~親ガチャに当たった奴はさぁ」


「確かにD級の装備を手に入れるのに金は貸して貰った……「ホラ見ろ!」」



 俺の説明も聞かずに、自己の論理の正当性だけをダイゴは主張する。

 一瞬で俺を見る目が、仕方がなく冒険者をやっていたらいちゃもんを付けられた可哀そうな奴から、親の金の力で調子来いているクズの陰キャぼっち野郎に切り替わってしまったようだ。


 場の空気を支配するには、注目を浴びる事だ。演説と弁論で成り上がったと言っていい偉人達は数多い。

 例えば、ローマ帝国の父ガイウス・ユリウス・カエサル。例えば、当時の最大権力に抗議の意思をしめしたオリバー・クロムウェルやロック、ルソー、モンテスキューやレーニン 、スターリン、毛沢東、ポル・ポト、ドイツのちょび髭。それらは演説に優れ皆を引き付けるカリスマ性を有していた。


 いま直ぐ自然に会話の主導権を握る方法は……昔見たアニメでは、注目を集めるためにワザとマイクをハウリングさせるという、手法を使っていたキャラが居た事を思い出した。


 俺はそれに習って力強く机の上板を叩いた。


バン!



「黙って聞いていればごちゃごちゃと……借りた金の150万円は、直ぐにでも返すつもりだ。防具は自分の金で15万ぐらいの最安を買ったよ……自分で支払ったのはせいぜい30万ぐらいだ。お前らだって程度の差はあれど、親のお陰で冒険者を出来てるんだ俺を責める資格はあるのか?」


「俺だってD級の武器があれば……」



 ――――と利根川は小さく呟いた。



「盾か防具をD級装備に選んだんだろう? 攻撃を貰うリスクを考えれば王道の正しい選択だ。だが俺はリスクを選んだだけだ。“虎穴に入らずんば虎児を得ず”とは後漢の将が、匈奴と戦った際に部下を勇気付けるために言った言葉だ。安全策ばかり取っていては上がるステータスもレベル上がらねーよ!」



 俺は深く息継ぎをする。

喋りながら台詞を考えるのは苦手なんだけどな……

俺が潜り抜けてきた死線を考えれば、爆速でステータスが伸びたってバチは当たらないハズだ。



「俺は武器を、お前は防具を選んだだけに過ぎない。本当に金に余力があるのならD級装備で全身を固めているハズだろう? それこそ何を選んだかの違いでしかない。その選択の責任を俺に求めるな。お前はその防具のお陰で、安全に大怪我なくダンジョンを探索できたんじゃないのか?」


「ぐ……」


 どうやら思い当たるフシがあるようで、ぐうの音も出ないようだ。


「なら、その選択は間違いではなかったという事だ。俺みたいに格上とばかり戦う必要はない。俺は上級状態異常回復薬ハイキュアポーションを手に入れなければならないからな」 



 これで利根川に説明すると言う体裁ていで、クラスメイトに説明をすることが出来たと一安心していると……



「という事はアレに出るつもりなんだ……」



 横井は実験動物を観察するような視線を俺に向けて来た。

 得も言われぬ寒気を感じ、真夏だというのに全身に鳥肌が立つ。



「あれ?」


「とぼけんなよ。お盆の特番でやるんだよグラディエーターの特番で『グラディエーター~アマチュア学生探索者最強決定戦202✖夏~』って、その優勝賞品が上級状態異常回復薬ハイキュアポーションなんだよ。数千万円は下らない回復薬ポーションが景品なんだ。高校生から大学生までわんさか集まるだろうさ……それに出るつもりだったんだろう?」


 そう言ってスマホの画面を見せてくる。締め切りは今日までで開催日は11日と12日か……これはまさに“禍転じて福と為す”だな……

 ルールは大会運営が貸し出す魔道具の耐久を削り切った方の勝ちというシンプルなものだ。ただし魔道具の使用は回数制限ありと事前申告制となっている。



「妹さんの病気が何かは知らないけど、上級状態異常回復薬ハイキュアポーションはほぼ全ての病を治すと言われている。

加藤にとってはまさに、喉から手が出るほど欲しいだろう?」



 確かに目に見えたリスクはない。

優勝賞品の上級状態異常回復薬ハイキュアポーションはダンジョンに潜るという当初の目的の一つだった。

 横井としては俺が優勝すれば、推挙した自分の慧眼を誉めそやし俺の師匠ズラでもするつもりだろう。もし負けたとしても勘違い野郎が恥を晒したと、画面の前でクラスメイトと共に小馬鹿にする事が出来る……素晴らしいぐらい性根が腐っている。



「ああ、家のダンジョンがスタンピードになった時の対策のために探索者になったけど、妹を元気にしてやれる可能性が転がってきたんだ絶対に物にしてやる!」



 そんな俺の宣言を聞いて数人が舌打ちをしたものの、多くのクラスメイトが頑張れよと掌を返したような態度になった。



「頑張ってねコータロー」



 懇意にしている武器屋の看板娘の藍沢鈴鹿と他数人だけが、心の底から応援してくれているのが伝わって来た。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る