第24話ダンジョン生活四日目4《魔法》
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加藤光太郎
Lv.1
力:D → C
耐久:F → E
技巧:D → C
敏捷:F → D
魔力:I
幸運:I
《魔法》
【
・『
・『性質の強化』と、
《スキル》
【禍転じて福と為す】
・障碍を打ち破った場合。相応の報酬が与えられ、獲得する経験が上昇する。
・障碍が与えられる、また全てのモンスターの戦闘能力が上昇する。
・モンスターの落とすアイテムの質が良くなる。またステータス幸運を表示する。
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「やった! 初めて《魔法》系の技能が発現したぞ!」
ステータスを更新して、少し休んだことで少しだけ元気が出て来た。
「もしかして今回の報酬って、《魔法》なのか?」
《スキル》【禍転じて福と為す】の効果は、障害を打ち破った場合相応の報酬が与えられる、というものだ。
相応の報酬と言うのが、この付与魔法という事だろう……
「でも、効果が何ていうか『フワッと』してるんだよな……
金属に『
1、金属に『
2、『性質の強化』
3、
――――と言う欲張りハッピーセットのような内容だ。
これは詳しく検証しなくては……これからも《スキル》のせいで
十二分に検証しないと怖くて実践では使えない。
一本で満足する激甘チョコバーを頬張り、お茶で流し込む。
血の匂いにつられてきたスライムや、ダンジョンバットを蹴散らしながら少しづつ魔石を集めていく……
その数は集めている現在でも、次から次へと押し寄せるモンスターを見れば僅かに減って行くにとどまっている。
「ええい! うっとおしい!」
俺はオニキリカスタムを見つめ《魔法》を付与する。
「『
ゆっくりと力強く、呟くように唱える。
すると、鈍い銀色の刀身が稲妻のような金色に輝く……
「黄金……いや
光り輝く剣の周囲には、火の粉……いやホタルのような小さな光の粒が明滅している。
それは夜空に舞う粉雪、あるいは月明りに照らされた桜吹雪、とでも言いたくなるような
雷は古代日本では『
「いなずま」と言う言葉もまた、雷に由来する言葉である。
稲は雷をうけて結実すると信じられていたため、雷と稲を関連付けて「稲の妻(=配偶者)」と人々は理解し、「
また
また西洋でも、裁きの雷や神々の武器として雷は登場する。
日本では隕石を神がもたらした剣としたり、天から降るものは特別視されているのだ。
「意識を向け詠唱する事で、『
そんな時、目の前にコボルトが現れる。
未だ一撃では倒せない敵なのだが、何故か不思議と負ける気がしない。
それはステータスが上がったからだろうか? はたまた《魔法》【
本来勝てるハズのない強敵を相手にし、己が知略と勇気で乗り越えたからだ。
俺はただ冷静に剣を振う……
『
「なんだこれ……まるで別物みたいな切れ味だ……」
1つ目の金属に『
槍を手に取り、《魔法》を付与する
「『
穂先は黄金に光り輝き《魔法》が掛かっている事を示す。
「破ァ!」
手元に引き寄せた槍を突く。
その動作は不慣れで不格好極まるモノだったが、ステータスのお陰で何とかカタチには成っていた。
槍の素早い連続した突き攻撃で、ゴブリンの身体に
「今回は、刺突……貫通力そう言うものが強化されている気がする。
それに、狙った場所に吸い寄せられるようにピタリと刺さったもしかして、2つめの『性質の強化』って、例えば刀なら『折れず』、『曲がらず』、『良く切れる』と言う三つの性質を強化するって事かな?」
強い、と言うか無茶苦茶過ぎる……
なるほど槍は『刺す』、『狙う』、『払う』、『叩き付ける』みたいな基本的な使い方が強化されると言う事だろうか?
槍は狙った場所を刺し貫く武器だ。
という事は、弓矢や、槍、銃弾に狙った所に当たりやすくなるみたいな
これで二つ目の効果『性質の強化』の内容は朧気ながらに分かった。
ただ三つ目の効果。
まぁこれはおいおいでいいか……
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