「小暮くん、下津さんは辞めました」

「は？」

足助に呼び出されて社長室に行ったが…どういうことだよ！

「小暮くんとは会いたくないから連絡するなと言ってました」

「…急に…なんでだよ」

「元カノだから気まずかったんじゃない？」

「お前、ちゃんと聞いたのか？」

「小暮くんは、なんで別れたの？」

「いや…別に…忘れた」

元社長もいるのに、お前何考えてんだか。

「中途半端な接し方が嫌だったんじゃない？」

「お前になにがわかる」

「嫁とも別れてるけどなんで？」

「お前うるせぇないちいち」

「それと同じことしてた。下津さんに」

「してねぇ」

「しつこかったんだよ。そんなことしてる暇あったら仕事しろってことだね」

「お前、まじふざけんな」

「…小暮くん。カメラマンやりたくてなったって聞いたよ？なんで集中しないわけ？」

「はぁ？」

「下津さんばっか構ってる場合？」

「別にそんなつもりねー」

「じゃあ仕事戻って。事務の仕事もして。会社に貢献してよ」

「うるせぇ。もういい」

足助の野郎。由良になんか言ったんじゃないのか？まじであいつ何様のつもりだ！

すぐに由良に電話しても、繋がらなかった。そうか…別れてから一度も電話すらしてない。

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